婦人防火クラブは、家庭防火のための火災予防啓発活動とともに、地域の被害を防止・軽減するための自主防災活動の核として<自主的に>結成されるものですが、地区内の他の組織と活動上の情報交換をし、災害が起きた場合の協力体制を確立しておくことは重要です。消防署や消防団などの関係機関と密に連絡を取り合うことはもちろんですが、地域内の町内会や自主防災組織にもよく理解を求めて、災害時の役割分担や協力体制について緊密な連携がとれるよう計画を立て訓練をしておきます。また、有効な婦人防火クラブの活動を構想していくためには、地区内外の防火・防災活動団体やライフライン関係の諸機関とも緊密な協力関係(人材や技能・技術の相互補完、各種資源の有効活用、情報連絡体制、緊急時の提携関係など)が必要です。婦人防火クラブとしては、市区町村レベルや都道府県レベル、全国レベルの連絡協議会などを通して、緊密な情報交流やさまざまな連携をしていくことが活動の活性化には役立つと思います。さらに、市区町村や県の行政機関とも積極的な連携を図りましょう。
地域内では、学校などの公共機関、医療機関、商店会、老人会などのほか、まちづくりや介護福祉活動などの分野で活動する各種のボランティア団体にも相互協力と連携を呼びかけるようにします。
大きい災害ほど、被害は一組織に限らないので、相互に情報を伝達し合い、助け合わなければなりません。最寄りの市区町村以外の組織との関係も大切です。
近隣の市区町村では、同じ被害にあう可能性がありますが、その他の地域の組織は、食料や水、その他の救援物資を持って駆けつけることができます。
各組織との連絡を密にし、情報を交換することによって、独り善がりになりがちな自分たちの組織や活動を見直し、より望ましい防火・防災マニュアルを作成することができるでしょう。
婦人防火クラブは、防火・防災の専門家や関係機関の指導や助言、助力を必要とする面もあります。各種訓練の実施や日常活動を効果的に進めるために、防災関連機関や事業所の協力が欠かせません。行政機関や防災関係機関から見ても、婦人防火クラブは心強い重要な存在になりうると思います。
|