トップページ日常活動編へ索引

3-3 情報連絡訓練の実際




3 災害時要援護者に対する情報面での配慮

生活上のハンディを抱えている人は、必要とされる情報があるにもかかわらず、その人が伝えたい情報をうまく伝えられない、もしくは伝わっているべき情報が伝わっていないということが十分考えられます。

たとえば、まったく耳の聞こえない人は、町中に鳴り響くサイレンや防災無線すらも聞き取ることができません。耳が聞こえにくい高齢者や日本語が理解しづらい外国人などに対しては、大きな声で、ゆっくり、はっきりと、わかりやすい言葉で会話をする必要があります。大きくわかりやすい字で、ひらがなを多く使うなどしたメモを書いて、情報をやり取りする必要もあるでしょう。また目の見えない人は、目の見える人に比べて得られる情報が少なくなっている可能性があります。特に耳や目の不自由な人、外国人については、個別の情報収集・連絡方法を考え、訓練に取り入れましょう。(→「訓練方法」参照)


ポイント 被害状況を伝える場合に大切なこと

簡潔でわかりやすい言葉を使いましょう。 大切なこと1 必要な情報はすべての住民に伝達されるよう、確実な情報手段を選択しましょう。たとえば手分けをして1軒ずつ回れば、時間はかかりますが確実に伝達できます。 大切なこと2 口頭で伝達するだけでなく、メモ程度の文書を配布しておけば万全です。 大切なこと3
電話での伝達は、対面式の伝達に比べると間違いも多くなります。必ずメモを取るようにしましょう。 大切なこと4 デマには数字がからむことが多くあります。数字に関する情報には特に注意が必要です。 大切なこと5 「伝達内容の正確な理解」が情報伝達の基本です。災害関連の用語を理解して、いざというときに戸惑わないようにしましょう。 大切なこと6