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3-4 訓練方法




ポイント うわさ・デマのモニタリング

災害時には、「3時間後に大きな余震がくるらしい」「△△さんからダムが決壊しそうだと聞いた」などといった、うわさやデマが流れがちです。特に大規模災害時に、被災者の求める情報が極端に不足している場合には、不安や恐怖感を引き起こすようなうわさ・デマが流れる可能性が高まります。
たしかに、大規模な地震のあとには余震がほぼ確実に発生しますし、災害後の火災や津波、地すべりなど、十分に対応を考えなければならない事態は多くあります。しかし、不正確な内容のうわさやデマが広がり、必要以上の不安や混乱を生じると、いざ適切な行動をとる必要が生じたときに、逆にうまく情報が伝達されない可能性も高まります。
したがって災害時において、婦人防火クラブのメンバーは、自主防災組織や消防団などと連携しながら、これらのうわさ・デマがひとり歩きしないよう、その情報源や内容についてできるだけきちんと確認する必要があります。このように適切な方法や確実な情報源によって正確な情報を入手し、きちんとした手段で速やかに住民に伝えることが災害時における情報モニタリングの基本です。
災害時にどのようなうわさやデマが生じがちなのか、実際どのような情報を住民が必要とするのか、災害後はどのような二次被害が起こりうるのかといったことを、事前に学んでおくことも重要です。
●イメージトレーニング●
あなたの地域では、大雨が続いていますが、近隣の住民が、川がどんどん増水してきているらしい、近くのがけも崩れそうな気配だ、とあなたに伝えにきてくれました。周辺には、普段から気にかけている高齢者や障害をもった方も住んでいます。どう対応しますか? 適切な連絡方法が思いつきますか? どのような行動をとりますか?