平成14年中の建物火災の出火件数を建物の用途別でみると、住宅からの出火件数が最も多く、全体の56.0%を占めており、次いで複合用途の建物、工場・作業場、事務所の順となっています。また、死者の86.9%も住宅火災で亡くなっています。
火災による死者の内訳を見ると、高齢者に集中していることがわかります。このことから、特に木造住宅に住む一人暮らしの高齢者世帯を中心として、防火対策を地域でどのように考えていくのかが重要となるといえます。さらに、住宅火災における火元別の死者の内訳を見ると、たばこが最も多く、ついでストーブ、コンロの順になっています。(『平成15年版消防白書』より)
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