長野県の中野市婦人消防隊・自警団総合訓練が平成15年秋、同市の市民体育館で開かれました。訓練は毎年1回実施されているもので、防火講話の後、実技を学ぶ形式で行われています。今回は、消火器の取り扱い訓練、救急救護訓練等とあわせて、火災の際の煙を体験する訓練も実施。シートで覆われたテントの中に、スモークマシンでたいた煙を充満させ、その中を通過しました。参加者は、「全然前が見えなかった」などと感想を語り、煙の恐ろしさを実感していました。
訓練を開いた岳南広域消防組合の担当者は、煙に巻かれて命を落とすような悲惨なことにならないためには、最も恐ろしい一酸化炭素の特性を知り、建物に入ったときは、非常階段や窓など、いざというときの逃げ道を把握しておくことが重要であることを訴えました。
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煙が立ち込めるテントに入る中野市婦人消防隊の隊員ら |