少年消防クラブ活性化推進会議〔事務局(一財)日本防火・防災協会、(公財)日本消防協会〕では、
全国の少年消防クラブの指導者を対象に、平成29年2月18日(土)・19日(日)の2日間、東京のホテルルポール麹町にて「少年消防クラブ指導者交流会」を開催し、
全国から75団体の指導者の方々にご参加いただきました。
この指導者交流会は、少年消防クラブの活動事例を紹介するとともに、相互に情報交換を行うことにより、
今後の少年消防クラブの活性化に役立てていただく目的で開催しています。
<1日目>
『挨拶』
少年消防クラブ活性化推進会議 秋本敏文委員長による開会の挨拶で始まり、続いて総務省消防庁地域防災室長 中野祐介氏、文部科学省学校健康教育・食育課長 和田勝行氏より、
少年消防クラブに対する期待等について挨拶をいただきました。
秋本委員長による挨拶
会場の様子
中野消防庁地域防災室長
和田文部科学省学校健康教育・食育課長
『報告等』
日本防火・防災協会 髙砂振興部長より、「平成29年度少年消防クラブの育成支援事業について」、
「平成29年度消防庁予算 少年消防クラブ関連事業」について、「平成29年度文部科学省予算 少年消防クラブ関連事業」等について報告いたしました。
『講演』
愛知県豊田市立竜神中学校 教諭 杉浦友香氏より、「吹奏学部を活かした防災教育~音楽と防災のコラボレーション」と題し、ご講演を行っていただきました。
杉浦氏は竜神中学校教諭の傍ら、女性消防団員として地域に貢献され、吹奏学部の顧問と竜神中学校消防クラブの指導者としても活動されています。講演では、消防クラブの指導者になった経緯や、
平成28年8月に宮城県南三陸町で開催された「全国少年消防クラブ全国大会」のクラブ対抗リレー及び障害物競走において1位になったクラブ員達の日頃の練習内容、
地域のイベントに参加した際の動画等を交えて紹介していただきました。
杉浦講師
講演風景
『活動事例発表』
昨年8月に宮城県南三陸町で開催された「少年消防クラブ交流会(全国大会)」に参加した少年消防クラブの活躍を記録したビデオ上映を行いました。
少年消防クラブ活動事例についての発表では、
・宮城県南三陸町 歌津中学校少年防災クラブ
・埼玉県吉川市 吉川松伏少年消防クラブ
・東京都町田市 町田消防少年団
・福岡県新宮町 相島少年消防クラブ
4名の指導者の方々に、地域の紹介やそれぞれ少年消防クラブとして日頃活動している内容等について発表が行われました。
歌津中学校少年防災クラブ
吉川松伏少年消防クラブ
町田消防少年団
相島少年消防クラブ
<2日目>
『災害対応シミュレーションゲーム(ダイレクトロード)』
樋口貴洋講師 兵庫県神戸市灘消防署 消防防災課 樋口貴洋氏による「災害対応シミュレーションゲーム(ダイレクトロード)」を11グループに分かれて行いました。
ダイレクトロードとは、神戸市消防局が南海トラフ地震発生直後の1時間を疑似体験しながら、人の命を救うために必要な現実的で具体的な方法や、
周りの人たちと助け合うことの大切さを学べる研修教材として作成されたゲームです。
当日は中央大学のボランティアセンターから10名の学生にお手伝いをいただき、
参加者の皆さんは熱心に課題をクリアしながらゲームを進めていました。
ダイレクトロード風景(1)
ダイレクトロード風景(2)
ダイレクトロード風景(3)
樋口講師と中央大学ボランティアセンターの皆さん
佐野理事長による閉会の挨拶『閉会』
(一財)日本防火・防災協会 佐野理事長より閉会の挨拶を行い、2日間の交流会を終了いたしました。