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1-3 防災訓練を効果的に行うには



実施要領の周知徹底 1.実施要領の周知徹底
防災訓練に参加しなかった住民にその理由を聞くと、「多忙」「知らなかった」という回答が多く見られます。企画の段階から訓練の趣旨や特徴を構成員に浸透させるとともに、訓練の日時や場所などを何度も広報して、訓練実施要領の周知徹底を図りましょう。
2.実施日時に工夫を
訓練をいつも同じ曜日や時間帯に行うと、関心があっても参加できないという人が出てきてしまいます。できるだけいろいろな人に参加してもらえるよう、曜日や時間帯・内容を変えるなど、工夫をしましょう。また、地域にとって大きな災害があった日を記念して恒常的に訓練行事を行うことも有効でしょう。

ターゲットにしたい参加者を念頭に入れた訓練を 3.ターゲットにしたい参加者を念頭に入れた訓練を
訓練にはできるだけ多くの人の参加が望まれます。今回が比較的高齢の主婦層を対象にしたものであれば、次回は幼児や子どもをもつ若い主婦層を対象にした訓練にしてみるなど、ターゲットとする住民層を変えてみることでテーマや企画が豊かになっていきます。
4.関連機関との調整を綿密に
訓練の実施計画ができた段階で、事前に防災関連機関に内容を検討してもらい、協力を依頼します。自主防災会リーダーはもちろん、企画に応じて、民生児童委員・PTA役員・商店街などへも、情報の提供・協力依頼などを行っていくようにしましょう。
○訓練会場を確保したら、防災関連機関に早めに届け出る。届け出の内容は、日時、責任者、訓練内容、訓練会場、目的、参加予定人数など。
○消火訓練は火を使うので、防災関連機関との入念な打ち合わせが不可欠です。訓練予定日の直前に再度確認をしておく。
5.参加意欲のわく訓練内容に
堅苦しいだけの防災訓練では、なかなか多くの人に参加してもらえません。家族で参加したくなるような楽しい内容を考えてみましょう。本編の特集でも紹介しているように、ワークショップなどのあたらしい訓練の手法を取り入れる地域も増えてきています。(→『日常活動編』「親しみやすい活動をめざして−親睦的活動の具体的展開」参照)