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2-2 データ



カーラーの救命曲線
[データ1] カーラーの救命曲線
右の図では、心臓や呼吸が止まってから、何分くらいたつと人の命が助からなくなるのかが示されています。実際救急車が来るまでには、全国平均で約6分かかっています。もし、呼吸が止まったり、心臓が止まってしまったときに、救急車が来るまで手をこまねいて見ていると、救うことができる命も失ってしまう結果となりかねないことがこのグラフからわかります。仮に命が助かった場合でも、大きな後遺症が残ることも考えられます。
[データ2] 災害と救助活動
生存率の高い時間帯をゴールデンタイムと呼びますが、地震災害におけるゴールデンタイムは24時間といわれています。また地震発生から72時間はまだ生存者のいる可能性が高く、救助活動が最優先されます。したがって、その間における迅速な救出および、高度な医療が可能な機関への患者搬送のための体制づくりが課題となります。
なお、阪神・淡路大震災では、住民による懸命な救出活動が行われている間にも、報道機関のヘリコプターが飛来し、その音によって倒壊家屋の下敷きになった人の声が聞き取れず、救出の妨げになったという事実もありました。2003年12月に中央防災会議によって策定された「東海地震応急対策活動要領」では、関係都県が円滑な救助活動のために必要と判断した場合に、報道等の各関係機関と調整して、ヘリコプターの飛行などを制限する「サイレントタイム」の設定を行うものと記載されています。