トップページ日常活動編へ索引

2-3 応急救護の実際・訓練方法




ポイント 人が倒れていたら

災害時には、周囲の人には原因不明で人が倒れているということも十分に考えられますので、こうした場合の基礎的な処置を覚えておきましょう。

まずは意識の確認
まずは意識の有無を確認
人が倒れていたら、すぐに声をかけて意識の有無を確かめます。この際、体内を損傷しているときなどには出血をひどくするおそれがあるため、体を揺すらないこと。安静が保てない場所以外では傷病者は動かさず、一刻も早く医師を呼びましょう。
意識があるときの処置
声を掛ける

1 倒れた原因を聞くとともに、傷病者の不安感を和らげるために「もうすぐお医者さんがきますから」などと声を掛ける。

体を楽な状態にする

3 衣服のボタンやベルトをゆるめるなど、体をできるだけ楽な状態にする。

2 外傷があれば応急手当を施す。

応急手当
意識がないときの処置
気道を確保

1 意識を失うと舌がのどの奥に落ち込み気道をふさぐことがあるので、片方の手のひらを傷病者の額に、もう一方の手の人差し指と中指を下あごの先にあて、あごを持ち上げて頭を後ろにそらせて気道を確保する。


3 呼吸があれば、吐物で窒息の危険がないよう横向きに寝かせて安静にする。

寝かせて安静にする

2 呼吸の有無を調べる。

呼吸の有無
人工呼吸

4 呼吸がない場合は、人工呼吸、心臓マッサージを行う。