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2-4 搬送訓練の実際・訓練方法




ポイント 応急担架づくり

負傷して動けない人、高齢者や体が不自由な人を、救護所や避難所へ搬送するために、応急担架を作って実際に人を運んでみましょう。
応急担架は身近な生活用品を応用して作るものです。ただし、実際の搬送の際には、負傷者などにできるだけ動揺をあたえないようにする必要があることをしっかり認識しておきましょう。
●上着の袖に棒を通す 上着の袖に棒を通す ●毛布かシーツと棒を使用する 毛布かシーツと棒を使用する ●いすをつなぐ いすをつなぐ

資料2 日頃から準備しておきたい救出機材

大地震などに見舞われ、倒壊建物の下敷きになるような事態になった場合に、救出作業の専門家がすぐに駆けつけてくれるとは限りません。しかし、ジャッキやバール、そのほか身近にあるものを利用した救助方法を訓練しておけば、市民でもさまざまなケースに対応することができます。地域内に必要な救出機材をそろえ、これらの機材を扱った救出活動に加わることができる人材の確保(地域の若者・壮年男性の巻き込み)、機材に慣れるための実際的な訓練を行うことが重要となります。また建築・土木の専門知識をもつ人材や、フォークリフトなどの大型重機をもっている工務店・工場など、地域の事業者との連携も検討しましょう。
日頃から地域や家庭で準備しておきたい防災資機材は以下のようなものです。身近にある資機材もふくめて、どのような場合に有効に活用できるのか、地域、家庭などでさらにアイデアを出し合ってみましょう。
なお、廃材・人形などを利用したリアルな救出訓練を行う場合は危険が伴うため、必ず消防等の専門機関の協力・指導を得て、十分な準備のもと、無理をしないようにしながら、実施するようにしましょう。
救出機材
●車のジャッキ
人が動かせない倒壊物を持ち上げて、救出のためのすき間をつくるのに使えます。
●バール
ゆがんで開かなくなったドアを打ち破るのに使えます。
●のこぎり
倒壊物を動かしやすいように切断するのに使えます。

そのほか、ハンマー、スコップ、おの、ツルハシ、油圧式ジャッキ、投光器など。(→『日常活動編』「コミュニティ防災資機材一覧」参照)