大地震などに見舞われ、倒壊建物の下敷きになるような事態になった場合に、救出作業の専門家がすぐに駆けつけてくれるとは限りません。しかし、ジャッキやバール、そのほか身近にあるものを利用した救助方法を訓練しておけば、市民でもさまざまなケースに対応することができます。地域内に必要な救出機材をそろえ、これらの機材を扱った救出活動に加わることができる人材の確保(地域の若者・壮年男性の巻き込み)、機材に慣れるための実際的な訓練を行うことが重要となります。また建築・土木の専門知識をもつ人材や、フォークリフトなどの大型重機をもっている工務店・工場など、地域の事業者との連携も検討しましょう。
日頃から地域や家庭で準備しておきたい防災資機材は以下のようなものです。身近にある資機材もふくめて、どのような場合に有効に活用できるのか、地域、家庭などでさらにアイデアを出し合ってみましょう。
なお、廃材・人形などを利用したリアルな救出訓練を行う場合は危険が伴うため、必ず消防等の専門機関の協力・指導を得て、十分な準備のもと、無理をしないようにしながら、実施するようにしましょう。
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