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2-4 搬送訓練の実際・訓練方法




事例紹介 鉄パイプを使って下敷きの被災者を救出(山梨県・甲府市女性防火クラブ)

甲府市女性防火クラブは、災害時に備えた活動として、鉄パイプでの救出訓練を実施しました。消防職員の指導のもと、実際にロッカー等の転倒家具の下敷きになった人形を鉄パイプを使って救出、「鉄パイプ、自動車用ジャッキ、バール、ハンマー、軍手、長靴を各家庭に用意しよう」というスローガンの重要性を身をもって体験しました。
訓練では、救出の手順に沿ってポイントを学びました。まず、下敷きとなった被災者を安心させるため、「大丈夫よ」などと声を掛けます。次に被災者の上にのっているものをできる限り取り除き、重量を軽くします。倒れているものがタンスである場合は、中身の衣類などを取り出して軽くするわけです。そのような準備をした後で、挟まれている被災者に注意を払いながら、鉄パイプやジャッキで隙間をつくりました。この隙間を角材などで補強し、声を掛けながら皆で協力して被災者を引っ張り出しました。
もちろん、本当の災害現場では、女性のクラブ員だけで救出作業を行うのは実際的ではありません。周囲にいる人々に対して大声で協力を求める役割を果たす人も必要になるということです。
用意した資機材
用意した資機材
鉄パイプで隙間をつくる
鉄パイプで隙間をつくる
注意しながら被災者を救出
注意しながら被災者を救出