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ミニ特集2 室内安全対策と住宅の耐震補強



阪神・淡路大震災では、犠牲者の8割以上が家屋の倒壊で亡くなっているうえ、けが人の半数近い人において家具の転倒・落下が原因となっています。このほかにもガラスの破片など、凶器となってしまうものが室内にはたくさんあります。
何より自分自身や家族が、犠牲者・救助の対象者となってしまわないよう、住宅の耐震補強や家具の固定、避難路の確保などを行っておくことが重要です。
住宅内部被害によるけがの原因
室内安全対策
気象庁の震度階級・震度5強で、「棚の食器が多く落ちる。タンスなどの重い家具が倒れることがある」とされているように、まず最初に、室内において家族が危険な状況に置かれる可能性が高いのです。室内の家具の配置を書き出すなど、どのような対策が必要なのか家族で話し合ってみましょう。心配のある大型家具を寝室から移動させるだけでも効果は大きいでしょう。
また壊れた窓ガラスや食器の破片でけがをしてしまう危険が高まります。ガラス飛散防止シートを張ったり、食器戸棚の扉が開いてしまわないよう掛け金を取り付けるなどの対策も必ず行っておきましょう。
特に小さいお子さんがいるご家庭などでは、このような室内安全対策は不可欠です。(→『日常活動編』「地図への書き込み」参照)

〈家具の転倒防止の方法〉(総務省消防庁資料より)
桟に直接固定する方法
桟に直接固定する方法
L型金物で壁の桟に直接家具を固定する場合は、壁の桟と同様に家具の上部の桟を探す。コンコンと固い音がすれば大丈夫。ただし、L型金物の木ネジがきちんと入らない幅の桟なら、必要な幅の板を家具に打ち付けて、そこにL型金物をとめる必要がある。