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  災害時のトイレ問題〜トイレ・パニックに陥らないために〜




  災害用トイレの形態

○簡易トイレ 簡易トイレ
主に、簡単に持ち運びのできる段ボールやプラスチックなどの便器をもつもので、し尿の凝固剤・消臭剤などとセットになっているもの。ユニークなものとして、備蓄飲料用のペットボトルが6本入った段ボール箱に、中のペットボトルを使用した後、便座代わりの段ボール板とビニール袋とともにセットして、簡易トイレとして使用できるものがある。これらは、自宅での備蓄や、屋内での使用に適している。
○組み立て式トイレ(仮設トイレ) 組み立て式トイレ
災害時に組み立てて使用するタイプで、コンパクトに収納されているため、災害用の備蓄に適している。誰もが組み立てを行えるよう、組み立て訓練を行っておく必要がある。
○ユニット型トイレ(仮設トイレ)
建設現場やイベント会場で使われている、個室のトイレとして完成しているタイプのもの。
○車載式トイレ
車両にトイレ設備を搭載し、自力で移動できるもの。

車載式トイレ
○地下埋設型トイレ
平常時には地下に埋設されており、災害時に地上に引き上げて使用するもの。

地下埋設型トイレ
○既存施設転用型トイレ 既存施設転用型トイレ
平常時は、水洗トイレとして使用しているが、災害時に断水や停電等が起きても、くみ取り式トイレなどとして機能を発揮できるようにしてあるもの。もしくは貯水槽などにトイレ設備を設置することで、トイレの使用が可能となるもの。
○マンホールトイレ マンホールトイレ
既存のマンホールの蓋を取り替えて、トイレに転用するというものもある。大阪市では、いち早く、広域避難場所における仮設トイレ汚水受入れ施設の整備を進めている。これは、一度に多数の被災者が避難することを想定している広域避難場所において、下水道および汚水受入れ施設(マンホール)を整備することにより、仮設トイレの汚水を速やかに処分するというもので、マンホールの周囲に囲いを設けるだけで直ちに、多数のトイレが設置できる。