一口に婦人防火クラブといっても、クラブ員の構成、組織の実情、財源の実態、活動の現状などは地域によって千差万別です。ことに、その活動の内容と範囲は、クラブによってことごとく違うといっても過言ではありません。その背景には婦人防火クラブの活動に対する考え方の相違があると考えられます。つまり、家庭防火という婦人防火クラブの本来の目的を達成するためだけの活動に限定すべきだとする考え方と、地域の安全防災のためにより幅広い活動を行ってよいとする考え方とがあると思います。
したがって、ここで「婦人防火クラブとしての一般的活動」として整理するとしても、それはそのような活動をすべきであると一律に決めつけるものではありません。むしろ以下では、いろいろな婦人防火クラブのかたちがあってよいという前提で婦人防火クラブの活動のいわば選択肢をまとめることにします。婦人防火クラブの今後の新たな活動の指針的なものとして、何らかの参考になるものと考えます。
|