クラブ員がまず考えることは、材料費の抑制です。こうしたイベントで一番よく売れるのは焼きそばです。必然的に焼きそばの食材の購入数が多くなるため、多くの収益を上げるにはここでコストを抑制する必要があります。クラブ員もさまざまな知恵を絞ります。スーパーのチラシなどで特売を地道にチェックするのはもちろん、例えば天候などによって価格が左右されるキャベツが高価なときには、地方出身のクラブ員のつてを頼りに、わざわざ産地まで出向いて直接農家から購入することもあります。
また、同様に売れ筋であるジュース類は、市場にあるたくさんの商店の中から一番安い店を探し出し、特売日を利用して安売り品を購入しています。ジュースを冷やす氷も、婦人防火クラブの趣旨に賛同する市内の水産物店に依頼して無料で譲り受けています。ジュース類の売れ行きは当日の天候に影響され、雨天の時にはあまり売れません。売れ残りが出ると収益が減るため、事前の天気予報には十分注意して仕入れ量にも気を使っているということです。
このほかにもコスト抑制のためにさまざまな工夫をしています。焼きそばなどの販売には多くの機材や燃料が必要になりますが、ガスコンロや鉄板、包丁、まな板、ザル、鍋などの備品は、婦人防火クラブで少しずつそろえてあるため、最近は購入しなくてもすんでいます。また、消防署や市役所の備品で借りられるものは借り、消耗品なども防災訓練などで使って残ったものを使わせてもらって、極力購入物品を減らしています。
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