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5-3 災害弱者への支援方法




事例紹介 ひとり暮らしのお年寄りへの愛の一声運動給食サービス(愛媛県・小田町寺町婦人防火クラブ)

不足しがちなコミュニケーションを補う

愛媛県上浮穴郡(かみうけなぐん)にある小田町寺町婦人防火クラブは、昭和62年に婦人会を母体として発足。このクラブの活動で特徴的なものは、「ひとり暮らしのお年寄りへの愛の一声運動給食サービス」です。これは、小田町が指針としているPWF(警察・社会福祉・消防)の連携を形にしたもので、毎年2月に町の行事として開催される卓球大会に合わせて、婦人防火クラブと婦人会が合同となって、地区公民館において弁当をつくり午前の卓球大会終了後、ひとり暮らしのお年寄り(30人程度)と70歳以上の高齢者のみの世帯(2〜3世帯)を訪問し、住宅防火点検を行うと同時に、自分たちでつくったお弁当(昼食)を配布し、さらにゆっくりと時間をかけてお年寄りの不安や困っていることなど、話を聞いています。また、婦人会との合同行事というメリットを生かして、その年その年で自作の生け花や座布団を配布したりして不足しがちなコミュニケーションに努めており、お年寄りは本当に楽しみにしています。
なお、この活動で把握したお年寄りの不安や困ったことについては、後日、役場職員や消防署員や消防団員などが訪問し、問題解決や不安の解消に努めており、過去には「すす」が詰まって危険性があった煙突をみんなで掃除したり、捨てようとしてもお年寄りには重くて運べず困っていたゴミの廃棄を地区の人が手伝いに行ったりしています。
コミュニケーション