地域における災害弱者の支援方法を考えていくためには、高齢者や障害者の心理をまず知る必要があります。
高齢者などの災害弱者は、災害時に多くを語らないため、それが生命の危険につながり問題を一気に吹き出させてしまう原因にもなっています。したがって、災害弱者からの直接的な要求がなくとも、様子に注意を払い配慮していく必要があります。
また、高齢者や障害者は、日常時にも心身のハンディのために欲求や行動が制限されるため、世間や他人への関心が薄くなり内向的になる人が多いといわれています。したがって、繰り返し接触することで顔なじみになり、話をよく聞いて信頼される関係をつくるなどの心遣いが大切になります。
高齢者の場合、緊急時の救出・救護の方法と支援体制の確立、家具の転倒防止措置などの自力で行うことが難しい家庭内の防災対策への協力、防災に関する相談への対応などが個別の支援としてはあげられます。
また、障害者への支援を考える場合には、まず障害者の個々のハンディキャップの内容を知る必要があります。障害の内容ばかりか障害の程度や障害をもつに至った経緯によってもハンディに違いが見られるため、そのハンディの内容に応じ必要になる支援も異なります。
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