第1回の防災まちづくり大賞を受賞した京都市春日学区自主防災会は、防災活動と福祉活動を組み合わせ、学区内の活動団体を結集した高齢者サポート体制をつくりあげた先進的な事例です。
町内会、住民福祉協議会、消防分団、ボランティアの会など各種の団体が、活動のネットワーク化を図り、ひとり暮らしやねたきり状態の高齢者、高齢者世帯、障害者に対して、医療、保健、福祉、防犯、防災の総合的な支援体制を構築しています。防災福祉体制という点では、高齢者などに対する防災訪問、防災教室の開催、総合防災訓練の実施、福祉防災地図の作製など、充実した活動を展開しています。
高齢者など災害弱者の情報は、本人の希望を受けて、各町内のボランティアの手により、氏名・年齢・電話番号とともに、緊急通報システム、ホームヘルパーの派遣、デイサービスの利用、訪問看護の有無などの情報も集約されて、いざというとき活用できるように整理されています。これらは、消火栓、防火水槽、広域避難場所、医療機関などと併せて福祉防災地図に反映されているのです。
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