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7-1 ボランティア活動継続に必要なリラックス感覚



ボランティア活動継続に必要なリラックス感覚
親しみやすい活動を展開するためには、どうしたらよいか。これは、防火・防災関連の活動団体にとっては永遠の課題です。人のいのちにかかわることだから、真剣に考えてやらなければならない……。どうしても防火・防災関連団体の活動は力がはいってしまいます。
阪神・淡路大震災により被災した地域のリーダーは、「そうやって被災地の中で一生懸命、前を向いて進んでいたら、いつの間にか後ろに人がついてこなくなっていた。大事なのは、先に先にと走ることだけではなく、皆が一緒に進んでいくことではないかと思った。そうしたら急に気が楽になって、気持ちが明るくなった」と言っていました。その後、地域活動継続の秘けつは皆が楽しみながら、ゆっくりでもいいから皆がついてこられるようなテンポで相談や計画を進めることだと考えるようになったといいます。
また、ボランティア活動の経験の長いリーダーは、「ボランティアであればあるほど、しんどいときほどしんどい顔を見せたらあかん。しんどい顔を見せたら、リーダーでもしんどいのだな、それならいやだなと思って皆が離れていく。そういうときこそ、心から楽しんでいるように見せることだ。そうすると、本当に楽しくなってくるから不思議だ」ということを話していました。
恐らく、こうしたリラックスできる感覚が、婦人防火クラブの活動にも必要ではないかと思います。婦人防火クラブの活動もいのちを守る<ボランティア活動>である以上、できるだけ楽しくやれる企画は大いに進めていくことが、活動を生き生きさせていくためには大切だと思います。