トップページ訓練・実践編へ索引

7-2 活動を楽しくするための具体策




事例紹介 【子供と一緒に楽しむ】

子供の参加でイベント効果は倍増

子供たちと一緒に楽しみながら防火・防災のイベントができたら効果は2倍になります。1つは子供が入ることで父母の参加の機会をつくりやすくなること、もう1つは小さいころから防火・防災意識を培う機会になることです。
全国各地で幼年クラブなど子供たちが主役や脇役になって、各種のイベントを盛り上げています。一例をあげると、静岡市幼年クラブでは、秋季火災予防運動中に「あつまれチビッコ消防隊」「防火チャイルドコンサート」「どうぶつ園消防広場」などが実施され、防火パレードにも参加しています。鹿児島県川内地区消防フェスティバルでも、地区の幼年少年防火クラブ員たちが、消防団や消防職員と一緒になって防火はっぴ姿で「はんやまつり」に参加してイベントを盛り上げています。
また、和歌山県那賀郡幼年消防クラブでは、年間行事計画をつくり、防火たこあげ大会、防火風船飛ばし、チビッコレンジャー体験、防火カルタ取り、秋季運動会、七夕祭り、避難訓練など精力的な防火・防災啓蒙活動を実施しています。ユニークな活動としては、茨城県の玉里保育園幼年消防クラブが、節分に行っているひとり暮らしの老人への巡回訪問があげられます。手作りのおみやげを持参して「火の用心、鬼は外、福は内」といってまわる姿を、お年寄りは毎年楽しみにしているそうです。
親子で避難所体験する防災キャンプ

横須賀市消防局が主催した「防災キャンプ1999-親子で避難所生活体験-」なども長い間思い出に残る印象深い活動になるでしょう。これは、消防局が小中学生の親子を募集し、それに町内会・自治会長、学校長などの学校施設管理者、市医師会やボランティアが加わって実施されたもので、防災収納庫の資機材を利用して、仮設トイレやリヤカー組み立て、発電機の準備、飲料水兼用貯水槽による水の確保、寝床や食糧の確保などのサバイバルのための共同作業を行い、シナリオのない避難所生活を体験しました。身体障害者や高齢者の参加も呼びかけたことで、参加者は助け合うことや思いやる心の大切さを学ぶことができたといいます。
子供と一緒に消火