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2011年7月

10.住宅用火災警報器を設置しましょう(その3)

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住警器の奏功事例選集

◆ 高齢者が助かった奏功事例

  • 妻(80代)が、ガスこんろで鍋に火をかけたまま寝てしまったため、空焚きとなり、発煙したもの。夫が、寝室に設置していた住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、ガスこんろの火を消し、水道水により鍋を冷却、窓と玄関の扉を開け、排煙した。近隣住民が、煙に気付き、119番通報を行った。(南空知消防組合消防本部(北海道))
  • 女性(90代)が、レンジで餅を温めていたところ、時間調整を間違ってしまったため、餅が焦げ、煙が充満したもの。台所に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、向かいの住宅に駆込み、119番通報を依頼した。(北部上北広域事務組合消防本部(青森県))
  • 一人暮らしの女性(70代)が、天ぷら鍋で揚げ物をしていて火を消し忘れてしまったため、出火したもの。女性が、居間でテレビを見ていたところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、座布団を天ぷら鍋に被せて消火した。(米沢市消防本部(山形県))
  • 身体の不自由な女性(80代)が、就寝中、隣の部屋に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、別の部屋で就寝していた娘に火事であることを知らせ、娘の介助により避難した。(相馬地方広域消防本部(福島県))
  • 夫(70代)と重度障がい者の妻が、2階寝室で就寝中、1階リビングから出火したもの。夫が階段に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、妻をベランダに避難させた後、水道水で消火した。警報音に気付いた近隣住民が、119番通報を行った。(所沢市消防本部(埼玉県))
  • 女性(80代)が、ガスこんろでお粥を温めていたまま外出してしまったため、出火したもの。女性が帰宅したところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、すぐに台所へ行きガスこんろの火を消した。(流山市消防本部(千葉県))
  • 高齢者夫婦が住む住宅から出火したもの。隣人が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、居住者に知らせ、119番通報を行った。2階建て住宅が全焼した火災で、住宅用火災警報器がなければ、発見が遅れ人的被害も考えられた。(二宮町消防本部(神奈川県))
  • 女性(70代)が、石油ストーブのカートリッジタンクに給油後、ネジ式キャップをよく締めずに収納してしまったため、灯油が溢れて出火したもの。家族が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火器で消火した。(三条市消防本部(新潟県))
  • 一人暮らしの女性(80代)が、味噌汁を温めようとこんろで鍋に火をかけたまま、その場を離れてしまったため、鍋が空焚きとなり、出火したもの。寝室に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、こんろから鍋を降ろし、水道水で消火した。(南越消防組合消防本部(福井県))
  • 高齢者の居住者が、ガスこんろの魚焼きグリルの火を消し忘れてしまったため、出火したもの。住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報を行った。(都留市消防本部(山梨県))
  • 一人暮らしの高齢者が、おでんを煮ている最中に、娘から電話があり、電話中に、鍋の中身が焦げ、出火したもの。台所に設置していた住宅用火災警報器が鳴動したが、居住者は難聴であったため、警報音に気付かず、電話相手の娘が警報音に気付き、119番通報を行った。(南信州広域連合飯田広域消防本部(長野県))
  • 女性(90代)が、寝室でたばこを吸ったまま寝てしまったため、布団から出火したもの。住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、水バケツで消火した。(春日井市消防本部(愛知県))
  • 一人暮らしの高齢者が、こんろで鍋に火をかけたままトイレに入ってしまったため、鍋が空焚きとなり、煙が充満したもの。住宅用火災警報器の警報音に気付き、こんろの火を止め、119番通報を行った。(熊取町消防本部(大阪府))
  • 男性(70代)が、居間でテレビを見ていたところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、魚焼きグリルから火が出ているのを発見した。スイッチを切り、119番通報を行った。(三木市消防本部(兵庫県))
  • 「家の中で何か音と声がしている。」と母親から息子に電話があり、家族が見に行くと、台所で煮物をしていた鍋が空焚きとなり、煙が充満しているのを発見した。高齢者である母親のために家族が住宅用火災警報器を設置していたため、大事に至らずに済んだ。(串本町消防本部(和歌山県))
  • 高齢者世帯のみが居住する住宅において、夫のたばこの不始末により、出火したもの。就寝していた妻(80代)が、住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、近所に助けを求めた。その後,近隣住民と協力し、消火器と水道ホースで消火した。(玉野市消防本部(岡山県))
  • 一人暮らしの高齢者の男性が、こたつに入ってたばこを吸いながら、寝てしまったため、出火したもの。住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、消火した。こたつ布団を焦がしてしまった程度で済んだ。(三観広域行政組合消防本部(香川県))
  • 仏壇のローソクから燃え移り、出火したもの。居間にいた居住者(70代)が、台所に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、バケツで消火した。(佐伯市消防本部(大分県))
  • 仏壇のローソクが転倒して出火したもの。居眠りをしていた高齢者の女性が、住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、避難した。(霧島市消防局(鹿児島県))
  • 女性(70代)が、鍋に火をかけ2m程離れた場所で家事をしていたところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、振り返って見ると、台所が煙で充満していた。同居家族も警報音に気付き、協力してこんろの火を消し、窓を開け、排煙した。(石垣市消防本部(沖縄県)

総務省消防庁「住宅防火情報」より

>>住警器を設置しましょう(その1)〔2011年5月〕はこちらよりご覧ください。
>>住警器を設置しましょう(その2)〔2011年6月〕はこちらよりご覧ください。

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