トップページ日常活動編へ索引

4-4 訓練方法




事例紹介 楽しく効果的な初期消火訓練・競技大会

初期消火訓練については、全国各地で様々な取り組みが展開されています。『日常活動編』でもその一部を紹介しましたが、平成15年度も様々な実践事例が報告されています。

●実践的な競技会方式を導入
兵庫県の加東郡少年婦人防火委員会は、平成15年12月に「婦人防火の集い(消防競技大会)」を開きました。これまでは防災講演会を中心に開催してきましたが、同年度からは実践的な競技会方式に変更、管内の婦人防火クラブ員が講習会等で学んだ消火方法を実践披露しました。
午前の部では、まず3コースに分かれバケツリレー。1チーム5人が協力して迅速な消火を競いました。次に2人1組になり、台所でも手軽に使えるエアゾール式消火具を用いた競技を実施。実際に天ぷら鍋に火をつけて消火したり、水消火器で前方の標的に放水したりと、消火の正確性と速さを競いました。午後には、3人1組で消火栓競技を行いました。重いホースの扱いに苦慮しながらも「放水始め」の合図とともに標的に向かって力強い放水を行い、チームワークの良さを競いました。

●事業所などと合同訓練
また、岐阜県中濃婦人防火クラブは平成15年10月、中濃地区消防組合管内7市町村の事業所などとともに初期消火の競技大会に参加しました。この「合同初期消火技術競技大会」は18回を数える恒例イベントです。大会では、粉末消火器消火競技、屋内消火栓注水競技など5部門に分かれて競技がありました。参加したクラブ員や、危険物施設・事業所の防火管理関係者は火災の怖さ、消火の難しさを再認識し、適切な通報や初期消火技術の重要性を熱心に学びました。
標的に向かって放水する加東郡少年婦人防火委員会の「婦人防火の集い」
標的に向かって放水する加東郡少年婦人防火委員会の「婦人防火の集い」
真剣に訓練する中濃婦人防火クラブのクラブ員
真剣に訓練する中濃婦人防火クラブのクラブ員