秋本委員長による挨拶 少年消防クラブ活性化推進会議(事務局(財)日本防火協会、(財)日本消防協会)では、モデル少年消防クラブとして選定された全国の少年消防クラブの指導者を対象に、平成25年2月10日(日)・11日(月)の2日間、東京平河町の都市センターホテルにて「モデル少年消防クラブ活動報告会」を開催し、当日は全国から67団体の指導者、約70名が参加しました。
この活動報告会は、少年消防クラブの活動事例を紹介するとともに、相互に情報交換を行うことにより、今後の少年消防クラブの活性化に役立てていただく目的で開催されました。
<1日目>
『挨拶』
少年消防クラブ活性化推進会議 秋本敏文委員長による開会の挨拶で始まり、続いて総務省消防庁防災課長 山口英樹氏、文部科学省学校健康教育課長補佐 河村雅之氏より挨拶をいただき、少年消防クラブに対する期待等について述べられました。
山口消防庁防災課長
河村文部科学省学校教育課長補佐
『モデル少年消防クラブの実態調査結果の報告等』
昨年8月に「モデル少年消防クラブ」として選定されている全国各地の団体(88団体)に対して、これからの少年消防クラブの育成発展に役立てることを目的に、活動状況や今後の展望、ご意見等について実態調査を行いました。この調査結果を事務局より報告いたしました。
この後、昨年8月に岩手県内で行われた「少年消防クラブ交流会」の開催結果報告を行い、また、交流会の様子についてDVDを上映いたしました。
『活動事例発表 「モデルクラブ活動の総括と今後のあり方について」』
北見市 太陽わらべ太鼓少年消防クラブ、青梅市 青梅消防少年団、四万十市 下田少年消防クラブ、日田市 高瀬少年消防クラブの指導者の方々に、それぞれ少年消防クラブとして日頃活動している内容等について発表が行われました。
太陽わらべ太鼓少年消防クラブ
青梅消防少年団
下田少年消防クラブ
高瀬少年消防クラブ
4班に分かれて意見交換会<2日目>
意見交換会では、4班に分かれて各指導者から次のような意見がありました。
A班「実践的な活動を推進する上での現状と今後課題」
- 学校の活動は年度の頭には年間行事が決まってしまうため、決まる前の12月の終わりや1月の頭ぐらいに、学校に足を運んで話し、年間行事の中に組み混んでもらうことで有効な活動ができるのではないか。
- 指導員がなかなか集まらないので、クラブ員に同行している保護者に役割を与えて一緒に活動している。
- 学校長でも理解のあるところは、全校集会などで少年消防団の活動を褒めてくれているそうで、子供たちもやる気が出てクラブ員の数が増えたケースがあった。
B班「クラブ員の確保、参加意欲を高める取り組みについて」
- 少年消防クラブの活動をもっと大々的にPRする必要がある。
- キャンプ等、普段滅多にできないことを積極的に子供たちにさせる活動を実践し、子供のうちから防災に対しての意識を備えさせるべき。
- 費用の問題や子供たちの心のケアも考えた上で、東日本大震災の被災地現場を実際に子供たちに見せるべきではないか。
C班「参加意欲を高める取り組みについて。消防本部や消防団との連携協力について」
- クラブ対抗ゲーム等、競争を取り入れた行事を行っている。
- 男子はサッカーや野球等のクラブに入っているので、女子のほうが積極的である。
- 消防団の方々と子供たちとの関わりが少ないのではないか。
- 広報活動に関して、教育委員会等との連携の他に市町村と協力して「子供たちが頑張っている」という活動をPRしてはどうか。
D班「参加意欲を高める取り組みについて。クラブ員の確保について。」
- 地域の防災訓練や消防署の開放日に訓練成果を披露したり、活動を外に出ていくことで参加意欲向上につながっているのではないか。
- 防災に関して、学校と連携して防災訓練を行い、ハザードマップ等を作成している。活動後に鉛筆やノートなどの参加賞を渡している。
- 公共のイベントでティッシュやチラシを配布している。
- 入卒団式に地域の校長先生に来ていただき、少年消防クラブの意識付けをしている。
- 小学校に話を持っていっても学校で拒否されているところもあり、学校にかかわり理解してもらう努力が必要ではないか。
などの意見が出されました。
『意見交換会結果発表及び協議』
各班で意見集約された内容をそれぞれの代表者による発表が行われました。
最後に、日本防火協会 吉田理事長より閉会の挨拶をし、2日間の報告会を終了いたしました。
意見交換会結果発表
指導者より多くのご意見をいただきました