伊勢崎市女性防火クラブは5支部15班で編成され、年間行事計画である特別研修を平成27年11月19日(木)、クラブ員全員を対象に伊勢崎市文化会館小ホールにおいて開催し、多数の参加をもって終了することができました。
この特別研修には、講師として伊勢崎市消防本部 伊勢崎消防署 特別救助隊 福島宏彰 様と予防課 指導係 係長 荻原博和 様をお招きし、それぞれ講演をしていただきました。
福島様には、「緊急消防援助隊活動報告」と題しまして、実際に被災地に出動して活動した様子などについて写真を交えながら話をしていただき、災害の記憶を風化させず、突然襲いかかる自然災害に対する日頃の備えと知識を得ることができました。
また、荻原様には、「住宅用火災警報器の設置促進について」と題して講演をしていただき、住宅防火の重要性を再認識し、住宅用火災警報器の設置効果についても改めて学ぶことができた様子でした。
福島講師「緊急消防援助隊活動報告」
荻原講師
「住宅用火災警報器の設置促進について」
平成27年11月26日(木)午前10時30分から、京都府長岡京記念文化会館文化ホールにおいて、「第29回幼年消防クラブのつどい」を長岡京市幼少年婦人防火委員会と(一財)日本防火・防災協会の共催で開催しました。
第1部式典では、関係各位の挨拶及び祝辞をいただいた後、代表の幼年消防クラブ員が舞台に上がり、会場のクラブ員と共に「ぼくたち、わたしたちは、ぜったいに火遊びをしません。」と元気に防火宣言をし、続いて「みんなで歌おう!ひとつの歌を!」をスローガンに、「せかいじゅうのこどもたちが」とつどい記念歌「ともだちさんか」を参加者全員で大合唱をしました。
今回も、乙訓消防組合からマスコットキャラクター「こころくん」が参加し、大会を盛り上げました。
防火委員会会長開会の挨拶(消防長)
来賓祝辞(市長)
第2部のアトラクションでは、クッキーズによる「歌はともだちコンサートとミニミニミュージカル」を公演しました。
劇団員と一緒にクラブ員が歌ったり、踊ったりした後、防火の内容が盛り込まれたミュージカル「うそつきの羊飼い」~防火編~を鑑賞し、楽しみながら防火に対する意識を芽生えさせることができました。
また、会場入口では、婦人防火クラブ員による住宅用火災警報器や防炎品の展示、パンフレットの配付などを実施し、来場者への住宅防火を呼びかけました。
防火宣言・記念歌合唱
婦人防火クラブによる防火広報活動
参加者入場状況 伊予市婦人防火クラブ連絡協議会では、平成27年12月12日(土)ウェルピア伊予において「伊予市婦人防火クラブ連絡協議会講演会」を開催しました。
この講演会は、地域防災に関する講演会を実施することで防災知識の習得を促進し、各地域で防災意識の啓発と防災活動を活性化させることにより、地域防災力の向上を図ることを目的として開催し、山口大学大学院理工学研究科 准教授で総務省消防庁消防大学 客員教授の瀧本浩一氏を講師に迎え、「みんなで防災!育もう、高めよう地域の防災力」と題して、講演を行っていただきました。
伊予市婦人防火クラブ連絡協議会長による挨拶
伊予市長による挨拶
参加者からは「防災に関する知識を得ることができてよかった。」「災害はいつ起こるか分からないので、普段からの準備が必要と感じた。」「講演内容を自分なりに実践したい。」など多数の感想が寄せられ、地域防災力向上の重要性と、その充実強化に向けた意識の高揚を図ることができました。
講演後は、安来節保存会の皆さんによる民謡「安来節」、踊り「どじょう掬い」をご披露いただき、非常に有意義な講演会となりました。
山口大学大学院理工学研究科
瀧本准教授による講演
アトラクション「どじょう掬い」
会長 竹内久子
日本海側から北海道にかけて大雪と吹雪に見舞われていた大寒の1月21日、千葉県では比較的穏やかな日和に恵まれました。恒例の千葉県婦人防火研修会が県下各地から千葉県消防学校講堂に婦人(女性)防火クラブ員をはじめ消防防災関係者多数のご参集をいただき開催されました。
はじめに、主催者を代表して私からの開会のあいさつを行いました。その中で、昭和61年にスタートした当研修会は、会を重ね、本年は30回目の節目を迎えることができました。当クラブ員各位のご協力と消防防災関係者のご指導ご鞭撻に感謝申し上げました。
続いて、来賓として八田稔千葉県消防学校長の紹介、また、秋本敏文(一財)日本防火・防災協会長からの祝電披露がありました。
秋本会長から「皆様の日頃の熱意溢れる活動に対し心から敬意を表します。今後とも、地域の防火防災活動がますます活発になることを期待するとともに皆様のご健康・ご多幸をお祈りいたします。」と力強い励ましのお詞を頂戴し研修は始まりました。
午前中は、私から「住宅防火対策について」と題して講話をいたしました。その中で、①住宅用火災警報器(以下、住警器)の全国における設置率は81.0%であり、全国条例適合率は66.4%に止まっているが(総務省消防庁・平成27年6月1日時点)。②一方、千葉県の平均設置率は74.2%と全国平均に及ばない。(ただし千葉市は89%・条例適合率81%)。③住警器の奏功事例として消防庁に報告があった件数は8,603件(平成18年から24年までの数値)と多い。④住警器の鳴動により早期発見また防炎品を使用していたおかげで大事に至らず、初期消火ができ大きな火災を食い止めることができた等の具体事例を説明しました。
このような状況に鑑み、婦人(女性)防火クラブ員、自主防災組織、消防防災関係者が一丸となって、住警器や防炎品の普及促進、住警器のメンテナンスになお一層のご尽力、ご協力をお願いしたところです。
竹内会長の挨拶
研修会の参加者
続いて、「平成27年版消防白書」の一部を紹介しました。
①火災総出火件数は43,741件(前年48,095件)と対前年比、減少はみられるものの②火災による死者数は1,678人(前年1,625人)。そのうち住宅火災による死者数は1,006人(前年997人)と若干増加している。③出火状況は1日当たり120件の火災が発生しており、このうち建物火災が全火災の54%を占めこれまで最も多い。④出火原因は、放火による火災が18年間連続して依然1位、たばこ2位、コンロ3位と順位に変わりはない。⑤死者数は高齢者(65歳以上)が69.5%を占めているが、今後、一人暮らしの高齢者が増加することを考えると深刻な問題である。⑥時間帯別火災発生件数は活動時間帯の19時台が最も多い。一方死者数は就寝時間帯の午前4時台が最多である。
その他、防火ライフ5つのポイント(住宅防火対策推進協議会)と4つの対策(住警器の設置・防炎品の使用・住宅用消火器の設置・隣近所の協力体制)について説明いたしました。
住警器の展示
防炎品の展示
小林トキ氏の活動発表 次に鎌ケ谷市道野辺第二区自治会婦人防火クラブの小林トキ会長から活動内容の発表がありました。
鎌ケ谷市の現況、幼年・少年・婦人防火委員会の現状、市婦人防火クラブ連絡協議会の活動状況に続き、道野辺第二区自治会婦人防火クラブの活動内容として、消防出初式への参加、春季・秋季全国火災予防運動での住警器の家庭訪問調査・広報車による火災予防広報、住警器設置促進及び市総合防災訓練への参加のほか、視察研修では横須賀市の米海軍日本管区司令部消防隊を訪問し、消防設備などのスケールの大きさなどに参加者はみな感心しました。
また、研修先でのクラブ員同志の親睦を深められたことも報告されました。
午後からの講演会は、千葉県出身の「乙種4類危険物取扱資格」をお持ちの落語家三遊亭とん楽師匠による『江戸期における火消しについて』と題してご講演を頂きました。
三遊亭とん楽師匠の講演 江戸の定義に始まり、武士、商人、職人など江戸に暮らす人々の姿や庶民の暮らし、江戸の3種類の貨幣、行政と町制、町奉行と奉行所、町役、町年寄、長屋の暮らし、続いて、江戸の防火、「火事と喧嘩は江戸の華」、「江戸っ子は宵越しの銭は持たない」など。また、江戸前期の定火消し、臥煙、大名火消し、江戸後期の町火消しの誕生、吉宗と大岡越前などなど師匠のユーモアに富んだ軽快な小噺に時間が経つのを忘れました。
研修終了後、参加者からは「奏功事例を聴いて改めて住警器の大切さを痛感した。」「ほかのクラブの活動は参考になった。」江戸の暮らしや、江戸時代の火事の特徴が良く分かった。」「大変有意義な研修会に参加できたことに感謝します。」などの感想が寄せられました。
参加者には終始熱心に聴講頂き、平成27年度千葉県婦人防火研修会は和やかな雰囲気のなか盛会裏に終了することができました。
おわりに、開催に当たりご協力いただきました(一財)日本防火・防災協会、千葉県消防学校、(公財)千葉県消防協会及びご参加の皆様に心から感謝申しあげます。
市内27校区の女性防火クラブで構成される久留米市女性防火クラブ連合会は、毎年クラブ員の福岡県消防学校入校を実施し、これにより女性防火クラブ課程を修了したクラブ員を防火指導員として位置付けています。
平成27年度現在の防火指導員数は610名であり、この防火指導員の地域防災リーダーとして必要な知識及び技術の向上と各校区防火指導員間の情報交換により校区同士の連携を強化し、互いに防災力を高め合う地域防災ネットワークの構築を目的として実施しています。今回は前年の内容を見直し、防火・防災講話と救急講習会を消防職員の指導により実施しました。
(公財) 日本防炎協会大阪事務所長
野田重良氏
会長表彰受賞クラブ
今回、平成28年1月23日(土)に行われた研修では、参加した261名の防火指導員が家庭内で活用できる応急手当要領の技術習得、防火意識の向上及び女性防火クラブの役割を再確認させたことはもとより、各校区間の意見交換による地域防災力の向上、消防と女性防火クラブとの連携強化にも繋がりました。