一般財団法人 日本防火・防災協会

「皆さんのおかげで１００万人突破です。」

（一財）日本防火・防災協会　会長
秋本　敏文

　防火・防災管理者養成課程の受講者が１００万人を超えました。平成15年に開始した頃のことを思いますと、夢のようです。ご協力頂きました全ての方々に感謝申し上げます。

　私は、平成15年12月に当時の日本防火協会理事長に就任しまして、最初から関わらせて頂いているのですが、もう少し遡りますと、平成７年、８年と消防庁長官の職にありました頃、当時、日本防火協会の事業はいずれも重要なのに、財政的な事情などから、事業規模が縮小傾向にあることが気になりまして、当時の徳田会長にもお断りして、消防庁内で日本防火協会のこれからのあり方について相談する場を設けることをしたことがあります。単純にその延長で防火管理者講習を始めたとは言えないでしょうが、とにかく、そのような空気があったことがあるなかでの事業開始でした。

　事業開始当時、財政的な面でも問題がありましたが、ひとつひとつ解決しながら、いよいよ開始にこぎつけました。それまでの準備期間、開始早々の時期、そして、その後の展開の時期、いずれを考えても、担当の役員、職員の皆さんには、大変なご尽力を頂きました。また、講習内容の準備など勿論大事ですが、受講者おひとりおひとりのスムーズな受講事務の処理も、件数が多いだけに大変です。そして、全国各消防本部や委託団体の皆さんのご理解ご協力がなければ講習会の運営、受講者の増加はありません。１００万人突破の時を迎えて、あらためて、こうした関係の皆さんのご尽力ご協力に重ねてお礼申し上げずにはいられません。

　近年も、様々な火災、自然災害が頻発していまして、これらに対応して国民の皆さんの安全をより確実にすることが重要な課題であります。そのための具体的な対策は広範にわたりますが、国民の皆さん、おひとりおひとりの防火・防災へのお気持ちの向上、その中心となるお人の増加、そして地域、職域の総合的な体制強化が必要です。防火・防災管理者養成は、これらにつながる大きな意味があります。また、そのための講習をできる限り日本防火・防災協会で実施することは、全国の常備消防の皆さんの負担軽減、体制強化への貢献にもつながる面があるのではないかと思います。

　私たちは、防火・防災管理者養成事業の重要性を深く認識しながら、これからも円滑な事業運営に努力して参ります。これからもご支援ご協力頂きますよう、よろしくお願いいたします。