一般財団法人 日本防火・防災協会

「講習修了者100万人達成を祝して」

消防庁長官
前田　一浩　様

　一般財団法人日本防火・防災協会におかれましては、防火・防災管理講習修了者100万人を達成され、心からお祝いを申し上げます。
　貴協会は、昭和39年４月に財団法人日本防火協会として設立され、平成13年９月に発生した新宿歌舞伎町ビル火災を契機として、平成15年10月から防火管理講習を開始して以来、平成17年６月からは甲種防火管理再講習を、平成21年３月からは防災管理講習を開始するなど、時代の要請とともにご発展を続けておられるところであります。

　貴協会におかれましては、「防火・防災管理講習教材作成委員会」を設置し、講習テキストや補助教材等の作成・改訂を毎年行い、講習の質的向上に取組まれているほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響等により、甲種防火管理再講習や防火・防災管理再講習の一部をオンラインで開催するなど、その消防行政への多大な貢献や火災予防へのご尽力に対し、深く感謝いたします。

　さて、近年、防火対象物の大規模化、高層化又は複合化が著しく、防火対象物数も年々増加しているほか、社会経済情勢の変化により、様々な形態の防火対象物も出現しているところです。このような社会変化のなか、防火対象物の安全性を確保するために、自主防火管理体制の中核である防火管理者を育成強化することがますます重要となっており、デジタル技術等の活用による講習内容の充実や受講機会の確保等が求められています。

　消防庁といたしましては、引き続き貴協会をはじめ消防機関との連携のもと、消防の発展と、住民が安心して暮らせる安全な地域づくりに全力で取り組んでまいります。

　終わりに貴協会が、講習修了者100万人達成を契機として、消防行政の推進に一層ご協力いただきますとともに、今後ますますご発展されますよう祈念し、お祝いの言葉といたします。