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HOME > 防火防災管理 講習者受講100万人達成記念 > 事務委託団体 > 照喜名 弘光 様

受講者100万人達成

100万人達成に寄せて -事務委託団体-

「講習修了者100万人達成を記念して」

(一社)沖縄県消防設備協会
常務理事 
照喜名 弘光 様



 防火・防災管理講習修了者100万人達成、誠におめでとうございます。
 平成15年(2003)、 総務省の講習登録機関としてスタートしてから19年を経過しての達成、これは貴協会の防火・防災への真摯な取り組みのたまものとお察しいたします。

 平成15年10月15日、16日に貴協会職員と福岡県から招聘された講師陣で第1回甲種防火管理講習が島嶼県の沖縄で開催、以来、本県消防行政の協力のもと、令和3年(2021)の今日まで開催回数303回、講習修了者数30,093名を達成することができました。
(下記資料参照、年間の平均開催回数16回、平均修了者数1,584名)


甲種防火管理・防災管理講習事業の推移
(一社)沖縄県消防設備協会



 これもひとえに貴協会の心温まるご支援があったからこそ、改めて感謝申しあげます。
 平成23年度から今日までの11年余、私が携わった中で、台風常襲の沖縄にとって、台風のさなかでの講習会も何度かありました。その中で特に印象に残った事例を取り上げてみます。講習会予定3日前に発生した台風の進路等予想を確認し、実施を決断しましたが、2日目のお昼ごろに暴風警報が発令されました。この警報は、2時間以内に25m/s以上の暴風が到達すると予想される場合に発令されますが、受講者の安全な帰途を確保するために貴協会と相談して、効果測定を省略し、350名の受講者全員に修了証を手交することができました。翌日、全員無事に帰途についたことが確認できました。
 直近では、コロナ禍の中、会場の閉鎖等により開催回数、修了者数とも激減しました。
 令和3年度は、開催計画数15回中、7回中止に追い込まれました。

 特に印象に残っていることは、沖縄がコロナ蔓延による非常事態宣言中の令和3年8月26、27日の甲種防火管理講習で「防火管理の意義と制度の概要」の50分講義後の10分間の休憩タイムに、施設管理者から受講者数が多いので県のガイドライン通り60名にするように、と言われたことです。その時の受講者は、97名でしたので、37名を途中でキャンセルして頂くのに大変苦労しました。事情を説明して17名は応じてくれましたが、あと20名を減じなければなりません。再三、お願いしても中々応じてくれません。受講者からは、「ワクチン接種した人を優先せよ。」「番号の若い順に60名選択しろ。」「新しい事業所がオープン間近だ。」「離島から3泊4日で来た。」その他、色々な罵詈雑言を浴びせられました。講師も15分以上の延長は、講義に支障が出るとのことで即座に基準を設けるわけにもいかず、貴協会にも相談せずに11時10分に講習会の全面中止を発しました。講習会途中で中止したケースは前代未聞のことと思います。会場を管理する者として痛恨の極みです。しかし、その日のうちに受講者に連絡ができ、10月と11月に全員講習を修了させることができました。

 また、講師については、令和4年度は、OB 4名、現役消防士24名、計28名の登録があり、これらの講師陣で防火管理新規15回、防火管理再講習2回、防災管理新規1回の計18回予定していますが、上期は予定通り実施することができ、胸を撫でおろしているところです。OBをもっと増やしたいと各消防本部等に足しげく通っていますが、なかなか希望者が少なく苦慮しているところです。

 これからも、社会情勢等を十分考慮しながら消防・防災事業講習に取り組んでいきたいと思いますので、今後ともご指導のほど、よろしくお願い申しあげます。

「一筆啓上、火の用心、民 泣かすな、国 肥やせ」を目指したいと思います。



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