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一般財団法人日本防火・防災協会の「講習修了者100万人達成」を心からお祝い申し上げます。ひとえに、総務大臣の登録講習機関として、たゆまぬ研鑽と真摯な取り組みの賜とご推察いたします。
当協会も平成15年10月、埼玉県下で第一号として防火管理新規講習を受託し、記念すべき第1回は平成15年11月27日・28日、さいたま市防災センターにおいて、定員160名で開催いたしました。その折は、長机に三人掛けという受講者の皆様にとってはストレスフルな会場でありました。それ以来、防災管理新規講習などを追加し、現在では6万人強の方々に「修了証」を手渡すことが出来ました。当協会と致しましても、「講習修了者100万人達成」の一翼を担えたことを誇りに感じております。現在は、コロナ禍により、密を回避するため二人掛けとし、換気、検温、手指の消毒、マスクの着用など、感染防止対策の徹底をお願いしつつ粛々と講習を開催しております。
さて、当協会は本年4月をもちまして、設立20周年を迎えました。その間、「公益社団法人」へ移行認定に際して、本講習の受託は公益事業として高く評価されたものであります。私は38年間、消防局に奉職して強く心に残ることは、火災現場での火元関係者の憔悴(しょうすい)しきった姿と同時に消防機関としての無力感です。出火から現場到着までのレスポンスタイムは、如何に消防機関の装備や人員が充実しても抗(あらが)いようのない時間です。このジレンマを解消する唯一の手段は、日頃の備えや出火時の初動対応等を担う「防火・防災管理制度」であり、キ-マンは防火管理者、あるいは防災管理者です。推進者である防火管理者・防災管理者を中心に予防業務や初動対応を組織的に展開し、防火対象物の関係者全員が、「安全は、意識と、知識と、心がけ」をキーワードに防火・防災業務に取り組む以外に被害の低減は叶(かな)わないと思うのです。このようなことから、当協会が防火・防災管理講習を受託する意義は極めて大きいものと考え、引き続き適正な講習の実施に努めてまいる所存であります。
結びに、一般財団法人日本防火・防災協会の益々のご発展と諸講習の充実を心よりご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。