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1-2 防災訓練の種類と訓練メニュー



訓練は、主催する範囲や参加者によって次の3つに分けられます。

1.総合防災訓練
通常は、国・都道府県・市区町村が主催し、関連機関と合同で行う訓練を指します。地域住民は、自主防災組織単位で、主として市区町村主催の総合防災訓練に参加することが多く、避難・初期消火・炊き出し・応急手当などの訓練を行います。
2.指導者防災訓練
都道府県や市区町村の自主防連合会あるいは町会・自治会連合会などが主催する、地域自主防災活動等のリーダーを対象にした訓練です。可搬式ポンプ、ろ水器、通信機器などの使用法・点検・整備に関する訓練などがよく行われます。
3.各地域や組織・団体単位での防災訓練
自主防災組織や町内会、婦人防火クラブ等が主催し、対象地域や組織・団体の構成員を対象にして行う防災訓練です。消火訓練、避難訓練、給食給水訓練、情報伝達訓練、防疫訓練などが行われます。以下の項目では、この3にあたる防災訓練を主として想定して、企画・計画づくりを検討していきます。

防災訓練で行われる訓練メニューとしては、次のようなものがあげられます。それぞれの訓練内容等については、第2章以下で順次説明していきます。なお、実際の防災訓練では、これらの訓練がいくつか組み合わされて実施されます。今後さらに、各種の訓練を有機的に関連付けた<訓練の総合化>が望まれています。詳しくは第8章で述べますが、図上演習と各種技能訓練との組み合わせや発災対応型防災訓練の試みなどは、そうした訓練の総合化への工夫ということがいえるでしょう。

●応急救護・搬送訓練
応急救護・搬送訓練
●情報連絡訓練
●初期消火訓練
●避難誘導訓練
●給食給水訓練
●災害時要援護者(災害弱者)のケア訓練
災害時要援護者(災害弱者)のケア訓練
●図上演習などを活用したあたらしい訓練