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2-3 応急救護の実際・訓練方法




事例紹介 家族・地域の「いのち」は、自分たちで守ろう!

●強化地域指定で取り組み強化
愛知県の岡崎市婦人自主防災クラブ連絡協議会は、家庭防火と家庭救急を二本の柱として、昭和56年に発足しました。当初は5クラブでしたが、現在は30クラブ・605人に増えています。平成15年4月に国の東海地震防災対策強化地域に指定されたことを受けて、さらに取り組みを強めているところです。
特に応急救護については、消防署の上級救命講習を受けるようにしており、これまでに延べ2,200人が受講。平成15年度も、新クラブ員を含めた約180人が受講しています。講習では、三角巾を使った外傷の手当ての方法や、止血法、心臓マッサージや心肺蘇生法、保温法などについて、熱心に学びました。
三角巾の使い方を学ぶクラブ員
三角巾の使い方を学ぶクラブ員
●地域での主体的な活動へと波及
宮城県の松島町婦人防火クラブ連合会では、平成15年度「婦人防火クラブ員救急講習会」モデル地域に指定され、延べ107人が普通救命講習を受講しました。講習会終了後には、ほとんどのメンバーから「もう一度受講したい」との声があがったため、上級救命講習も開催、37人が受講しました。最終的には15人のメンバーが応急手当普及員講習を受講するに至っています。連合会全体の活動の機運が高まっていき、さらには地元の各地域での主体的な普及活動へもつながっていくという、とても理想的なケースといえるでしょう。
松島町婦人防火クラブ連合会の講習会
心肺蘇生法を学んだ松島町婦人防火クラブ連合会の講習会
●若いメンバーの関心高まる
また、山梨県の三富村婦人消防隊では、高齢化が進み、近隣の他市町に通勤する消防団員も増加したことから、「火災を出さない地域づくり」を目標に、地域の婦人からなる327人の隊員が、一丸となって予防消防に努力しています。
特に、村内の医療機関が診療所のみとなっているため、応急救護訓練についても大変熱心に取り組んでいます。平成15年度も100人が普通救命講習を受講していますが、若い隊員の関心が、とても高まったということです。
人体モデルを使って救命講習
人体モデルを使って救命講習を受ける三富村婦人消防隊のメンバー