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3-4 訓練方法



訓練にあたっては、市区町村の防災担当部署とも相談しながら、地域内の被害想定図をつくったり、収集・伝達する情報項目をあらかじめ整理しておきます。このときに、実際地域を歩いて被害が発生しそうな場所などを見ておくことが大事です。その上で、必要な情報項目を記載したフォーマット(専用の書き込み用紙)を作成しましょう。あまり細かくしすぎないようにしましょう。

また地域内でさまざまな専門知識のある人(建築・土木・福祉など)、体力のある若者などにも声をかけて、一緒に情報収集員として参加してもらうことも有効です。そしてさまざまな災害を想定し、正確に情報が伝わるかどうか訓練をしてみましょう。

なおここでは、災害の予測、実際の被害状況(土砂崩れ、家屋の倒壊、道路の寸断、負傷者などの把握)、被害による直後の対応(負傷者への対応、避難指示、避難所開設など)といった緊急状況を想定して訓練を行います。

さらに効果的な情報連絡訓練としては、本編の特集・事例で紹介している、シナリオ型の図上演習があります。(→「シナリオ型の避難所開設訓練の事例」参照)

情報収集訓練
災害時に、地域内の被災状況(死傷者・建物・交通路の破壊程度など)や、避難生活の状況を正確かつ敏速に調査して、地域の情報拠点(対策本部など)に情報を集め、最終的に市区町村対策本部に報告するための訓練です。
訓練方法1
訓練方法
・地域内の被害想定図を作成
 ・被害想定図から得た情報を報告する
情報チェック用紙に記入後、責任者に報告。
  地域の対策本部などでは、今後の対策を検討、通報(消防機関などの防災関係機関)、という流れを想定して、連絡を取れるよう訓練を行う。

<収集すべき情報の例>
・現場の住所、目標、現場の状況
・負傷者の有無と程度、今後予測される状況
・現在の措置、通報者
・避難所の避難者数、避難状況
*第1報は詳しいことまでに及ばなくても、概要だけでもいいので報告し、確認情報は第2報以降にするなど、時機に適した報告が大切です。