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7-2 データ



[データ1] 災害時要援護者の現状(推計)

災害時要援護者とは、自分の身に危険が差し迫った場合に、以下の面でハンディをもつ人です。

1.危険を察知する能力

2.危険を知らせる情報を受け取る能力

3.危険に対して適切な行動を取る能力

乳幼児(0〜5歳)
800万人
乳幼児
高齢者(65歳以上)
1,600万人
高齢者
心身障害者
390万人
心身障害者
傷病者
100万人
傷病者
外国人居住者
120万人
外国人居住者
外国人旅行者
12万人(1日平均)
外国人旅行者
[データ2] 障害者の被災体験 地震発生直後〜救援期(阪神・淡路大震災)

●高層住宅でエレベーターが止まり、5日間部屋から出られず、高齢の母親とガス、電気、水道の止まった部屋で冷蔵庫のなかのもので食いつないだ。(肢体不自由)

●車いすが家具の下敷きになり動けなくなった。窓に鍵をかけずにいたら「大丈夫ですか」と近所の人に声をかけられた。格子をやぶり、3人と車いすを救出してくれた。日ごろ積極的に社会活動をしており、近所の人が車いすの私を認識してくれていた。(心臓病の72歳の母と視覚・知的障害の47歳の兄と3人暮しの車いす使用の男性)

●外で行政の広報やその他のアナウンスがあっても聞こえないので、近所の人に何かあれば知らせてほしいと頼んだ。(聴覚障害)

●日本盲人会連合の調査では、一人暮らしの視覚障害のある人のうち、約50%が近所の人の案内で避難した。また、避難所で配慮を受けた人で最も多かったのも近所の人で、これも50%を占めた。
(『障害のある人への災害支援 災害時の障害者援護に関する検討委員会報告書』社会福祉法人全国社会福祉協議会(1996)より)