●高層住宅でエレベーターが止まり、5日間部屋から出られず、高齢の母親とガス、電気、水道の止まった部屋で冷蔵庫のなかのもので食いつないだ。(肢体不自由)
●車いすが家具の下敷きになり動けなくなった。窓に鍵をかけずにいたら「大丈夫ですか」と近所の人に声をかけられた。格子をやぶり、3人と車いすを救出してくれた。日ごろ積極的に社会活動をしており、近所の人が車いすの私を認識してくれていた。(心臓病の72歳の母と視覚・知的障害の47歳の兄と3人暮しの車いす使用の男性)
●外で行政の広報やその他のアナウンスがあっても聞こえないので、近所の人に何かあれば知らせてほしいと頼んだ。(聴覚障害)
●日本盲人会連合の調査では、一人暮らしの視覚障害のある人のうち、約50%が近所の人の案内で避難した。また、避難所で配慮を受けた人で最も多かったのも近所の人で、これも50%を占めた。
(『障害のある人への災害支援 災害時の障害者援護に関する検討委員会報告書』社会福祉法人全国社会福祉協議会(1996)より)