●こころのケア(精神的な悩みの相談)
災害時は、日常とまったく違った状況におかれ、ハンディのない住民でも精神的なダメージを受ける可能性が大いにあります。ましてや災害時要援護者の方やその家族は、生活上の困難や、周囲への気づかい、今後の生活への不安など、様々なストレスを抱える可能性があります。子どももまた、様々な不安やストレスを感じている場合があります。緊急的な事態を乗り越えたあとは、介護者をも含めた、精神面でのサポートについても取り組むことができるようにしましょう。もちろん、専門家の支援も欠かせません。必要に応じて、精神科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーなどの協力を得ることが重要です。
●情報の伝達
視力・聴力・記憶力・体力が減退している高齢者や、障害者・外国人など災害時要援護者の方は、情報を的確に受け止めることができない可能性があります。情報の量も総じて少なくなるでしょう。したがって、情報の伝達に際しては、そういった身体的な特徴に十分配慮する必要があります。たとえば、情報を伝えるメモの字を大きくする、ひらがなをつかう、一人ひとりていねいにゆっくりと口頭で伝える、介護者の方などにも情報を共有していただくなどといったことが必要です。
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