災害時要援護者といっても、様々な方がおり、必要な対応も違ってきます。技術も大切ですが、本人や介護者に「こういう方法でいいですか?」「これでわかりますか?」ときちんと聞いて、適切な対応をとるよう努力する、ということができるようになれば、細かい介助技術を覚えていなくても十分にお手伝いができるでしょう。
ただし、より円滑なコミュニケーションや、自然な配慮ができるよう、基礎的な知識、コツだけでも知っておくようにしたいものです。婦人防火クラブのリーダーは、日頃の訓練を通して、これらの基礎的な対応について身につけ、いざというときには周囲の住民にも適切な協力を促すことができるようにしたいものです。地域で長年福祉ボランティアの活動をしている人などに講師となってもらうのもよいでしょう。また、避難所開設・運営訓練など、総合的な訓練の中に、災害時要援護者対応訓練を取り入れることも有効です。