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1-2 地域における役割



婦人防火クラブのこれまでの経緯を振り返れば、それはいつの時代においても地域における純粋なボランティア精神にあふれた女性たちの集まりでした。

婦人防火クラブの組織とその活動は、常に家庭と地域を愛する心に支えられていたからこそ、今日まで拡大発展を遂げてきたといえましょう。このような婦人防火クラブの活動は、これからの分権型社会で期待される典型的な「地域密着型の非営利組織」としてのボランティア活動にほかなりません。そうした意味でのボランティア活動に邁進する姿に婦人防火クラブの存在意義が求められるものと思います。

ボランティア活動

婦人防火クラブの地域における具体的な役割をあげるならば、1つは、災害発生時の初動対応者としての位置づけです。現実に災害が発生した場合に、現場においていかに適切な対応をとることができるかが被害の抑制に極めて重要だからです。

2つは、自主防災組織などの他の組織とともに婦人防火クラブも地域防災の一方のリーダーとして位置づけることです。自主防災組織などの関係組織と互いに密接な連携を図ることによって地域の災害対応能力を一層高めることができます。

そのようなためにも、普段から防火・防災に関する研修を行い、実のある災害訓練を実施し、応急手当てなどの資格・技術の習得を図るなど、各種研修・訓練などの機会を充実していくことが大切です。

防火・防災に関する研修