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3-2 組織役員の構成面での配慮



役員会議

婦人防火クラブは、家庭防火の啓発活動を推進するとともに、災害発生時の被害を防止または軽減させ、地域を自分たちの手で守ろうという<自主的>な組織です。ですから、会の役員も画一的に押しつけることは避けましょう。

組織は、リーダーやサブリーダーの熱意いかんで、有効なものにも形式的なものにもなります。熱意のない人をむりやり役員に選ぶことはせず、防火・防災活動の経験豊富な人や、真に意欲のある人を選ぶことが望ましいといえます。

また、地域内の医師、建築士、看護師、教職員など、もしくはその経験者が役員の中にいることは心強いといえます。要は、地域の防災に意欲的な人で、自分の意見を押しつけず皆と相談して物事を決めていこうとする人、そして立場や専門が同じ人に偏らない、ということが大切です。

婦人防火クラブは、現在多くの問題点や悩みを抱えているといわれています。人という点に限れば、クラブ員の高齢化が目立ってきたこと、働く女性が多くなったことなどによって、クラブの行事や活動が大変な制約を受けており、幹部役員のみの活動となったり、まったく活動していないところも出てきているといわれております。活動を継続させマンネリ化させないようにするには、常に新しい人、若い人にとって魅力的な組織環境を整え、役員になってもらう努力が必要です。