トップページ訓練・実践編へ索引

特集 「簡易図上訓練」の実施と訓練用「被災シナリオ作成」の方法




2 「図上訓練」の内容と手順

一口に「図上訓練」と言っても、さまざまな種類があるのですが、今回は、各国の軍隊や自衛隊などで一般的に「演練」「指揮所演習」と呼ばれて行われている“プロ”の訓練の一部を、家庭や地域での防災活動用に簡易化したものを紹介します。
それは、ちょうど劇やドラマを作成するような手順で進めていきます。小学校の学芸会に例えてもよいでしょう。そこではまず、[1]「演題」を決め、[2]「舞台」の設定を行い、[3]「シナリオ」を書いていきます。このシナリオの中には、[4]役者やスタッフも書き込んでいきます。シナリオが出来上がれば、[5]「舞台」の上に配置する「大道具・小道具」などを用意します。準備ができたら[6]実際にシナリオに沿って劇を演じ、最後に[7]劇の出来映えを反省して、次なる「演題」を検討していきます。
今回は、実演に至るまでの準備作業である「被災シナリオ」の作成(上記[1]〜[3])に焦点を当てて説明していくことにしましょう。
図上訓練のおおまかな流れ