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7-2 活動を楽しくするための具体策




事例紹介 【寸劇による家の中の危険発見】

観客も参加し大きな盛り上がり

甲府市女性防火クラブでは、寸劇『まちがいさがし』によって、観客も参加しゲーム感覚で楽しみながら、家でなにげなくやっている危険な行動をチェックし防火(防災)への理解を深めるきっかけをつくっています。多くのメンバーに演者になってもらい観客にも参加してもらう演出により、ビンゴゲームにも似た盛り上がりを期待できるといいます。
寸劇のシナリオを簡単に紹介しましょう。原作では、この寸劇は3幕ものになっていて、第1幕は酒屋さんがビールを消火器の前に置いていってしまう場面、第2幕は、洗濯物を干している庭で子供たちが花火で遊ぶ場面、第3幕は天ぷらを揚げながら来客と話し込む場面を設定しており、小道具などを事前に用意してそれぞれの場面をできるだけ臨場感が出るような工夫をしていて、寸劇自体を楽しめるようになっています。寸劇のシナリオは、できるだけ多くの人が寸劇に参加できること、さも日常やってしまいそうな臨場感があること、に留意すれば、自由に創作を加えていくことができます。
防火音頭、寸劇など出し物を毎年工夫

また、富山県生地婦人防火ひまわりクラブでも、平成3年以降、手作り防火寸劇を町主催の公民館フェスティバルで行い町民を楽しませています。出し物は、毎年工夫し、防火音頭、てんぷら火災をテーマにした寸劇(演じる人は口ぱく、台詞は舞台の袖で読み、そのちぐはぐさが大うけ)、怖い洗濯物としてストーブ火災をテーマとした寸劇、家族全員出動の出火原因を描く出しもの、「あなたならどうする? 119番のかけ方」、大阪すずめの替え歌「防火のすすめ」など。町民にとっても、今年は何が出てくるか楽しみになっているそうです。
火災を実際にクラブ員が消火
千葉県鎌ヶ谷市婦人防火クラブが実施した寸劇のひとこま。室内で発生した火災を実際にクラブ員が消火した。
寸劇