――防⽕管理者の育成強化研究会が報告書――
平成13年9⽉の新宿区歌舞伎町のビル⽕災において死者44名を出すという⼤災害となりましたが、被害が⼤きかった理由のひとつに防⽕管理の不徹底が指摘されていました。これを踏まえ、「防⽕管理者の育成強化に係る研究会」(座⻑・東尾正消防庁審議官)が設置され、防⽕管理者講習のあり⽅等を中⼼に鋭意検討されてきましたが、このほどその結果が報告されました。
それによれば、
講習機会の⼀層の増加を図る必要があるが、消防本部での拡⼤実施が⼗分に期待できないことから、⺠間活⼒の導⼊を図る必要があること
既存の防⽕管理者についても再講習を義務づけて、最新情報を提供する等知識・技術のリニューアルを図る必要があること
防⽕管理者の育成を促すために顕彰制度の創設の可能性について検討する必要があること などが主な点です。
この報告書をもとに総務省消防庁では、防⽕管理者講習にかかる制度改正に向け検討に⼊ることとされています。