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2010年10月

7.【地方からの便り】茨城県幼年少年婦人防火大会を実施ほか〔八戸、西和、宇都宮〕

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茨城県 生活環境部消防防災課


県内のクラブ員など800名が参加
 平成22年8月10日に龍ケ崎市の龍ケ崎市文化会館大ホールにおいて、県内の幼年消防クラブ、少年消防クラブ、婦人防火クラブ、消防本部関係者の約800名が参加して、火災予防思想の一層の普及と民間防火組織の結成促進を図るため、第25回茨城県幼年少年婦人防火大会を開催しました。
 大会では、防火意識の向上や防火組織の指導育成等の活動実績が顕著な54の団体(人)に対して茨城県幼少年婦人防火委員会長及び茨城県消防協会長から表彰が行われました。
 表彰後、流通経済大学の学生によるパフォーマンスののち、長戸保育園による和太鼓演奏及び県立竜ヶ崎第二高等学校ダンス部によるチアダンスが披露され、参加者から盛大な拍手が湧き起こりました。
 県内の各民間防火組織が一堂に会したことで、相互の交流を深め、防火意識の更なる高揚が図られました。

長戸保育園によるアトラクションの様子

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青森県 八戸地域少年婦人防火委員会


クラブ員約2,000名が集結
 平成22年8月31日(火)八戸市公会堂において、県内の幼年、少年、婦人消防クラブ員約2000名が集結し「平成22年度青森県防火の集い八戸大会」を開催しました。 「青森県防火の集い」は、県内10市持ち回りで、民間防火組織の拡大強化及び県民の防火意識の高揚並びに住宅用火災警報器の設置促進を図ることを目的に開催しており、今回で19回目となりました。
 オープニングでは、松葉保育園幼年消防クラブ員による、ミニポンプ車操法が披露され、チビッコ7人による大人顔負けの演技に会場は拍手喝采でした。

幼年消防クラブ員による纏振り
 式典では、青森県知事、青森県議会議長、八戸市長の3名の来賓祝辞のあと、各クラブ員の代表者による力強い防火の誓いが宣言され、来場者と心が一つになった瞬間でした。続いて、住宅用火災警報器設置促進のため職員で結成された「防災戦士ダッシュ119」の寸劇や住宅用火災警報器が当たる抽選会が行われました。
 第2部のアトラクションでは、婦人消防クラブ員による「家庭あんしん音頭」を始めに、幼年消防クラブ員による纏振り、はしご乗り、演奏、遊戯等が披露されました。
 アトラクション終了後、幼年消防クラブ員全員がステージに集合し、「ひあそびはしません」と心を一つにし盛会のうちに終了しました。


婦人消防クラブ員による「家庭あんしん音頭」

幼年クラブ員全員で「ひあそびはしません」
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奈良県 西和消防組合消防本部


「火遊びは絶対にしません」
―救急フェアで住民に呼びかけ 「救急車の適正な利用を」
 9月9日は「救急の日」。これに先立ち9月5日の日曜日、西和消防組合消防本部(消防長 田中輝夫 北葛城郡王寺町王寺1-1-3)は、リーベル王寺東館、西友王寺店前(北葛城郡王寺町久度)で、地域住民の救急医療および救急業務に対する正しい理解と認識を図ることを目的に、「救急フェア」を開催しました。
 「救急フェア」当日、買い物に訪れた人々にフェアを知ってもらおうと、ポケットティッシュや6色サインペン、シールやパンフレットを啓発品として配布しました。
 高規格救急車では内部の見学に加えて血圧測定もでき、また、心肺蘇生法体験コーナーでは、AED(自動体外式除細動器)使用による救急隊員の実地説明の後、参加者が実際に体験。救急隊員から、「心停止後、1分除細動が遅れるごとに7%~10%救命率が減少。脳障害を起こさずに救命するためには、心室細動に対して心停止後5分以内にAEDによる早期除細動を行うことが救命率の向上につながる」など説明を受けていました。
 このほか、救助工作車の資機材展示や「煙体験ハウス」を使って、煙の怖さを疑似体験できるコーナーなどを設け、火災による煙の恐ろしさなど実感していただくことができました。


AEDを参加者が実際に体験

煙の怖さを疑似体験

―第6回 大城防災訓練 「自分の地域は自分たちで守ろう」
 平成22年9月5日(日)に、管内、河合町大輪田「大城世代間交流センター」において住民約250人が参加して避難訓練、消火訓練、女性消防隊による救命救急訓練などが行われました。
 この訓練は、河合町付近を震源とするマグニチュード7.7の直下型地震を想定して救命救急を中心に毎年この時期に実施しているもので、地域の自主防災力を高めています。
 訓練では、大規模地震発生直後、地域住民約250人が自宅から指定された避難所へ避難。消防団員らにより、逃げ遅れ者や負傷者の確認などが行われました。
 避難所では、消防職員の指導のもと、河合町女性消防隊によりAEDを含む心肺蘇生法など救急車が到着するまでの応急処置を行いました。参加者らはこれらの訓練を通して、救命救急に対する認識をより一層新たにしました。


住民約250人が参加して消火訓練

心肺蘇生法
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栃木県 宇都宮市消防本部

 8月4日(水)、全国的に記録的な暑さが続くなか、『平成22年度 消防学校一日入校』が、宇都宮市中里町にある栃木県消防学校で開催されました。
 初期消火、応急手当などの実践的な体験をすることにより、防火・防災に関する必要な知識・技術を習得するとともに、広く意識の普及高揚を図ることを目的として、毎年開催しておりますが、今年も多くの婦人防火クラブや少年消防クラブ、幼年消防クラブ指導者たちに参加いただきました。
 まず、入校式において、県消防学校長から御挨拶をいただき、その後、参加した皆さんには、次のとおり各研修・体験コーナーで防火・防災に関する必要な知識・技術を学びました。


応急手当コーナー(AED取扱い訓練)
 1 応急手当コーナー(AED取扱い訓練)
 2 住宅用火災警報器研修コーナー
 3 非常食づくりコーナー
 4 諸行動体験コーナー(大声・119番通報訓練)
 5 消火訓練コーナー(バケツリレー訓練、消火器取扱い訓練)
 6 防災館体験コーナー
  (1)地震体験室
  (2)煙の迷路体験室
  (3)大風体験室
  (4)大雨体験室

 今年も「熱中症」を予防するために、休憩所にある水分や塩分(梅干)を十分に補給しながら研修・体験するようにお願いしました。
 また、この「消防学校一日入校」は、防火・防災に関する必要な知識・技術を習得するだけでなく各防火団体相互の交流を深めることも目的としており、各研修・体験コーナーにおいては、チームとして協力する必要がある場面があるときには、一致団結して行動し、その取組み状況を見ますと、所期の目的は十分に達成されたと思います。
 参加した皆さんには、今日学んだことを「消防学校一日入校」に参加していないクラブ員や友達、家族に伝えていただき、防火・防災活動や普段の生活にも役立てて欲しいと思います。


消火訓練コーナー(バケツリレー)

非常食づくりコーナー

◎ 訓練参加者の感想

「体験を通して」
 私は一日体験をして一番心に残ったことが、消火訓練コーナーで粉末消火器を使ったことです。今まで粉末消火器は使ったことはなく、説明を聞いたあと、体験してみたら案外簡単でした。でも、これが練習だったから出来たものの、実際の火災現場だったらあわててしまい、使い方も忘れてしまうと思います。こうならないためにも、危険な事が起こっても常に冷静な判断をすることが大切だと思いました。
宇都宮市立泉が丘中学校 3年 Kさん

「消防学校一日体験を体験して」
 私がこの体験で一番心に残ったのは、大雨・大風・地震体験です。今回は楽しみながら体験できましたが、実際に私たちの生活の中で起こったら…と考えると本当に怖くなりました。私たち人間の能力では自然の災害はどうすることもできないので、いつ災害が起こっても対処できるように、食料や水を入れた非常用バッグの準備をしておくなど自分自身の生活を見直していきたいです。
宇都宮市立泉が丘中学校 3年 Nさん

「消防学校一日入校を経験して」
 今回の一日入校を通して私たちは様々なことを学ぶことができました。
 まず応急手当についてですが、私たち3人はAEDの使い方を知ってはいましたが、今回経験したことで更にしっかりと身につき、緊急時に慌てず対応する自信がつきました。「昨年、一般の方がAEDを使用した事例が4件あり、そのうち3件が社会復帰している」との話を聞いて本当に驚きました。人が倒れてからの数分間が重要であり、一般の方がいかに対応できるかが命に関わってくることを知り、応急手当について多くの方に知識を持ってもらうことの必要性を強く感じました。そのためには今回のような一日入校に地域の方や教員が積極的に参加することがとても効果的だと思いました。
 訓練や現場では厳々とした消防隊員の方々ですが、一日入校では笑顔で迎えてくれて、和やかな雰囲気の中、楽しく学ぶことができました。各コーナーに細やかな説明があり、とても分かりやすかったです。今回の経験を通して得た大切な知識を今後に活かしていけたらと思います。
 お忙しい中、大変お世話になりました。ありがとうございました。
私立 さくらんぼ幼稚園 教諭 Oさん

「一日入校を研修して」
 今回、この研修に参加させて頂くにあたり、以前参加した先生から「普段出来ない経験が出来ていいよ。」と、お薦めの言葉をもらっていました。実際、会場に行くと、まずグラウンドで訓練をする隊員の皆様に驚かされました。大きな声の返事、乱れぬ整列等、子どもたちにも是非見せてあげたいなと思いました。
 園でも、避難訓練を行い、消防車両など見学させて頂きますが、隊員の皆様の様々な訓練を目にする機会は中々無いので、子どもたちが見たら「消防隊員になりたい!」と夢見るのではと感じました。
 消火訓練では、思っていたよりも消火器のレバーが硬く、手のひらに体重をかけるようにするとよい事が分かり勉強になりました。実際に炎に向けてとなると、見ているだけでも緊張してしまい、落ち着く事が大切だと思いました。また、それはAED使用時や心肺蘇生の際も同様で、実際には手が震え焦ってしまうと思います。
 しかし、この様な研修で体験し、知識を深めておく事で、焦りながらも何らかの対処は出来るだろうと思います。自分たちから知る努力をする事の大切さを改めて感じました。
 他にも、大雨・大風・煙の迷路を体験しましたが、特に煙の迷路は想像以上に周囲が全く見えず、驚きました。これでは怪我をしたり、逃げ道がわからなくなってしまったりすると納得出来ました。
 今回学んだ様々な事を自分の知識にすると共に、周りの人や子どもたちにも伝えられたらと思います。暑い中、ご指導ありがとうございました。
私立 釜井台幼稚園 教諭 Sさん

「消防学校一日入校の感想」
 初めて消火器で実際の火を消火させて頂くことができました。消火器は長い間煙が出ているものだと思っていましたが15秒程で、消せる範囲は畳2畳分と聞いて驚きました。消火器のレバーも意外と重いことが分かりました。
 また、119番通報も体験させて頂きました。体験では落ち着いて状況を説明することができましたが、実際の現場では慌ててしまうことが多いと思うので、今回のような経験は必要だと感じました。
 人の命を預かっている立場として万一のときに正しい判断と正しい行動ができるようにしたいです。また、応急手当の方法を知っている人が多いほど救える命も多くなると思いました。大変お世話になりました。
私立 ハートフルナーサリー 教諭 Kさん

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