平成27年度全国婦人防火連合会総会が、平成28年2月1日(月)13時より東京平河町のルポール麹町にて、道府県婦人防火クラブ連絡協議会会長、都県婦人防火クラブの代表が出席して開催されました。
1日目
『開会挨拶』
秋本会長 開会の挨拶
全国から総勢45名が参加
日本防火・防災協会 秋本敏文会長より開会の挨拶をいたしました。
「お忙しい中、全国からご出席いただきまして、ありがとうございます。また、それぞれの地域で防火防災に係る活動をしていただいておりますこと、御礼を申し上げます。近年前例のない災害が各地域で多発しています。日本各地で災害が発生してもおかしくない気象状況になっていることから、当協会でも防災に益々力を入れなければと考えております。そのためには、消防団はもとより、地域で日ごろ活躍されている女性防火クラブの皆様の力が必要になります。
女性防火クラブが活躍できるよう、当協会としても施策を練っておりますので、どうぞご協力の程よろしくお願いいたします。」
『表彰』
平成27年度日本防火・防災協会会長表彰が行われ、個人表彰は8名の方が、団体表彰では1団体が受賞されました。
受賞者<個人・団体>
平成27年度(一財)日本防火・防災協会会長表彰
- 秋田県婦人防火クラブ連絡協議会 会長 小番けい子 氏
- 滋賀県女性防火クラブ連絡協議会 会長 山田光代 氏
- 岩手県婦人消防連絡協議会 副会長 山内紀美子 氏
- 福島県女性防火クラブ連絡協議会 副会長 遠藤重子 氏
- 茨城県婦人防火クラブ連絡協議会 副会長 橋本弘子 氏
- 埼玉県婦人防火クラブ連絡協議会 副会長 小林寿美子 氏
- 香川県婦人・女性防火クラブ連絡協議会 副会長 高木るりこ 氏
- 愛媛県婦人防火クラブ連絡協議会 副会長 村上正子 氏
- 広島県女性防火クラブ連絡協議会 殿
日本防火・防災協会会長表彰(個人)
日本防火・防災協会会長表彰(団体)
佐々木消防庁長官『来賓挨拶 総務省消防庁長官』
「女性防火クラブの皆様に置かれましては、火災予防の普及啓発活動、応急救護、消火訓練など様々な活動をしていただき、皆様の地域の安心・安全の確保のためご尽力いただき、ありがとうございます。防火という観点では、住宅用火災警報器の普及啓発にクラブ員の皆様の活動もあり、普及率も年々増えてきております。防災活動でも、地域の方々への呼びかけや炊き出し訓練等にもご活躍いただき、消防庁としても感謝を申しあげます。
日本は自然的な特性から様々な災害が毎年起きています。地震に備えていても豪雨にみまわれ流されてしまったり、豪雨に備えても大雪で潰れてしまったりと、日本各地何が起こるかわかりません。
消防庁としても、研修会等に講師を派遣したり、防災にかかる優良な地域に対し「防災まちづくり大賞」といった地域を盛り上げる事業を通じて、皆様の活動を応援していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」など、ご挨拶をいただきました。
『総会・叙勲等表彰受賞者 代表者による挨拶』
総会では秋本会長の議事進行により審議に入り、「平成27年度事業経過報告」、「平成28年度事業計画(案)」、「役員改選」についての説明が行われました。
続いて、春の叙勲(旭日双光章)の栄を受けられた北海道婦人(女性)防火クラブ連絡協議会 本間ユキ子会長、秋の叙勲(旭日双光章)の栄を受けられた栃木県婦人防火クラブ連合会 木沢トモ子会長のお二人から代表して挨拶をいただきました。
本間会長
木沢会長
講演
清原市長による講演「女性の参画の意義」『東京都三鷹市長による「地域防災力の向上に果たす女性の参画の意義」コミュニティ創生の時代、しなやかに、やさしく、たくましく~』
当協会の理事でもある、清原慶子三鷹市長より講演を行っていただきました。
市民参画をベースに施策されている三鷹市の条例を例に上げ、「自分の命は自分で守る 自分たちのまちは自分たちで守る」という自助と共助の理念や、あらゆる分野へ男女が平等に共同参加し、高齢者も併せ、ともに生きるまちづくりを目指した施策を紹介していただきました。
また、地域の防災リーダーとしての三鷹市消防団の活躍と三鷹女性防災リーダーの会との協働について紹介され、他地域では位置づけが難しい、消防団と女性防災会との関わり等についてご講演をいただきました。
木村地域防災室室長『総務省消防庁 国民保護・防災部 地域防災室 室長による講演「自主防災組織と地域防災力の充実強化」』
木村宗敬室長より、全国の自主防災組織の現況や、活動内容。地域住民が一体となって活動している地域を挙げ、自主防災組織の重要性や、学校教育の大切さについて。
また、自主防災組織に関する諸制度の解説や、消防庁が行っている自主防災組織のための手引き、教育訓練の制度。「防災まちづくり大賞」等について講演を行っていただきました。
小冨士対策官『総務省消防庁 予防課 国際規格対策官による講演「住民防火対策にかかる最近の取り組み等」』
小冨士貴対策官より、過去の住宅防火の発生事例や、現在までの状況。また、住宅火災における年齢階層別死者数では、高齢者が圧倒的に多いことから、ストーブやコンロの火災対策、防炎製品やエアゾール式簡易消火具の普及対策。全国の住宅用火災警報器(住警器)設置率の状況や住警器の電池切れ確認方法等について。また大規模地震時において、電気を起因とする火災への対処法として、感震ブレーカーの重要性について講演を行っていただきました。
髙部理事長2日目
『(一財)救急振興財団 理事長による挨拶、救急講習会実施状況について』
第15回応急手当普及啓発推進会議として行われ、(一財)救急振興財団 髙部正男理事長よりご挨拶をいただき、続いて、平成27年度救急講習実施状況等についての発表では、
- 山形県婦人防火クラブ連絡協議会 会長 五十嵐雪子 氏
- 岐阜県女性防火クラブ運営協議会 会長 杉山洋子 氏
- 岡山県婦人防火クラブ連絡協議会 会長 吉岡伸子 氏
以上の方々に発表をしていただきました。
五十嵐会長
杉山会長
吉岡会長
講演
上篠課長補佐『総務省消防庁救急企画室上條課長補佐による「応急手当の普及啓発とJRC蘇生ガイドライン2015」』
上篠美昭課長補佐より、救急搬送と応急手当の状況や、蘇生法の変更点等について講演を行っていただきました。
救急出動件数が年々増加しているなか、救急車の現場到着時間や病院収容までの時間が最長になっている問題について。その中で一般市民が除細動を行った場合の生存率や社会復帰率の調査結果について。年々改定される蘇生ガイドラインの変更点や、救急通報時のポイント等を、動画を交えて説明をしていただきました。
『閉会』
最後に、日本防火・防災協会 佐野忠史理事長による閉会の挨拶では、日頃地域で活躍されている、全国の女性防火クラブ員の皆様へ感謝等を述べて2日間の会議を終了いたしました。