令和2年度安全功労者・消防功労者総務大臣表彰式において、各県の女性防火クラブ連絡協議会の役員の方々8名が受賞されました。
この表彰は、女性防火クラブの役員等として、郷土愛護の精神に基づき、防火防災に献身的に尽力され永年の功労が認められたものです。
表彰式は、8月4日(火)合同庁舎第二号館総務省地下2階講堂において行われ、高市早苗総務大臣から奈良県女性防火・防災クラブ連絡協議会 伊藤俊子会長へ表彰状が授与されました。
受賞された方々の功績概要は次のとおりです。
◆安全功労者(個人の部)
- 櫻小路 孝子 様(岩手県婦人消防連絡協議会 副会長)
昭和50年、雫石町婦人消防協力隊発足と同時に入隊、平成元年、同協力隊隊長に就任し、各事業の推進を図るとともに、毎月の広報活動、全国火災予防運動や年末年始の特別警戒活動では自ら防火を呼び掛けるなど、豊富な識見と行動力・指導力により会の育成発展を通して、地域住民の防火・防災思想の普及・啓発に尽力した。
平成26年に岩手県婦人消防連絡協議会副会長の要職に就き、災害時における技術習得のための救急救命講習会の推進及び住宅用火災警報器の設置促進及び共同購入活動を構築するなど、防火・防災思想の普及・啓発と地域の安心・安全な街づくりの推進に多大な貢献をしている。
- 松平 幸子 様(和歌山県婦人防火クラブ連絡協議会 副会長)
昭和56年1月、平松婦人消防隊に入隊して以来、地域の防災活動に積極的に取り組んできた。平成5年には、同会隊長に就任し、豊富な識見と卓越した指導力により会の育成発展に尽くした。
さらに平成23年6月には、和歌山県婦人防火クラブ連絡協議会副会長にも就任され、防火の普及・啓発に尽力している。副会長就任後も県協会の各種活動を通して習得した防災・減災対策のノウハウを積極的に指南するなど、すさみ町はもとより、和歌山県の消防・防災の指導者として活動し、地域住民の信頼も厚く、地域の安心・安全の普及・啓発に多大な貢献をしている。 - 佐々木 洋子 様(大分県女性防火・防災クラブ連合会 副会長)
平成3年4月泊ヶ内婦人消防隊に入隊、平成4年4月泊ヶ内婦人防火クラブを結成・入会、地域住民の防火・防災意識の向上を目指し、広報活動等を中心に多岐にわたる啓発活動を行う。平成9年には同クラブ会長に就任、平成20年6月には大分県婦人防火クラブ連合会(現:大分県女性防火・防災クラブ連合会副会長)に就任し、地域防災力の強化に貢献している。
大分県女性防火・防災クラブ連合会副会長就任後は、各種研修会、防災訓練等に積極的に参加し、更なる知識向上、技術習得に努めるとともに、防火・防災活動は関係団体と連携、協力が重要であることを認識、各団体との調整役として活躍しており、地域防災力の牽引者としての功績は誠に顕著であり、他の模範である。
◆消防功労者(個人の部)
- 伊藤 俊子 様(奈良県女性防火・防災クラブ連絡協議会 会長)
平成10年、奈良市明治地区女性防災クラブ発足時から、同クラブ会長に就任し、率先して地域での防火活動に積極的に参加し、平成23年には奈良市女性防災クラブ連合会会長に、平成30年には奈良県女性防火・防災クラブ連絡協議会の会長に就任し、地域の安全確保に多大な貢献をしている。
平成30年の奈良県女性防火・防災クラブ連絡協議会会長就任後は、奈良県の全クラブを対象とした住宅用火災警報器の電池交換啓発のための研修会の主催や奈良県総合防災訓練をはじめ各種防災イベントへの積極的な参加など、地域防災力向上の牽引者としての功績は誠に顕著であり、他の模範である。 - 藏薗 多鶴子 様(鹿児島県婦人防火クラブ連絡協議会 会長)
昭和56年、成川区婦人防火協力会(現:成川区女性防火協力会)に入会以来、率先して防火活動に参加し、平成19年には同協力会会長に就任するとともに、指宿地区幼少年婦人防火委員会(現:指宿南九州幼少年女性防火委員会)の設立に尽力し、今日に至るまで会長として活動し、同委員会の発展に寄与している。また、平成22年には福元区婦人防火協会顧問に就任した。
平成30年、鹿児島県婦人防火クラブ連絡協議会会長に就任後も、豊富な経験を活かして様々な研修会等の開催に積極的に取り組み、クラブ員の育成や防火思想の普及・啓発に努めている。また、各県クラブとの情報交換により一層の活動促進を図るなど、地域防災力の牽引者としての功績は誠に顕著であり、他の模範である。 - 佐々木 文子 様(宮城県婦人防火クラブ連絡協議会 副会長)
平成5年、小牛田町青生地区婦人防火クラブ入会時より、会長として率先し同クラブの発展に寄与するとともに、同時期、小牛田町婦人防火クラブ連合会会長に就任。クラブを統率する手腕を発揮され、周囲の高い要望もあり平成11年には大崎地域婦人防火クラブ連合会会長に就任し、地域の安全確保に多大な貢献をしている。
平成25年の宮城県婦人防火クラブ連絡協議会副会長就任後は、優良活動の情報収集に励み、県域の防火・防災意識の向上に多大な貢献をしている。
また、日本防火・防災協会会長表彰受賞後も地域社会における防火・防災体制づくりに多大な貢献をしており、地域防災力向上の牽引者としての功績は誠に顕著であり、他の模範である。
- 椎名 起世子 様(栃木県婦人防火クラブ連合会 副会長)
昭和58年、犬塚婦人防火クラブの発足と同時に同会に入会した。平成6年には同クラブ会長、平成21年には小山市女性防火クラブ連合会会長、平成25年には栃木県婦人防火クラブ連合会副会長に就任し、特に、「家庭から火災を出さない」ことの重要性を広く啓発されてきた。椎名氏の活動は地区自治会や小山市だけでなく、栃木県全体の防火意識の高揚と女性防火の発展に大きく寄与されている。
椎名氏の指導力及び統率力は他に類を見ないほど優れ、防火・防災に注がれる積極的な活動、情熱は、強く住民の信頼を得ており、地域の安心・安全に多大な貢献をしている。
- 岡 リツ子 様(福岡県女性防火クラブ連絡協議会 副会長)
昭和49年に久留米市西国分婦人防火クラブに入隊後、地域の防火活動に積極的に参加し、平成13年から久留米市婦人防火クラブ連合会副会長、平成18年から同連合会会長に就任し、長年にわたり地域の様々な防火・防災の普及・啓発活動に努めている。また、平成26年に、福岡県女性防火クラブ連絡協議会副会長に就任し、様々な研修会や災害訓練等に積極的に参加し、広域での防火意識の向上に努めている。令和元年度には日本防火・防災協会会長表彰を受賞し、地域防災力の牽引者としてこれまでの経験を活かして地域住民の安心・安全な街づくりのために多大な貢献をしている。
総務大臣表彰 受賞者記念写真