平成30年度優良少年消防クラブ・指導者
表彰(フレンドシップ)の様子
〇少年消防クラブとは
少年消防クラブとは、少年少女が防火及び防災について学習するための組織であり、日頃、防火パトロールや防火・防災に関する研究発表会の実施などの活動をしています。令和2年5月1日現在のクラブ数は4,352団体で、クラブ員数は約41万人です。
〇主な活動
少年消防クラブの活動は、クラブによって様々ですが、主に以下のような活動が行われています。
(1) 防災マップ作り
クラブ員が自分たちの住むまち・地域を実際に歩き、消火栓の場所や災害時の危険箇所などを把握し、防災マップを作ることを通じて、地域の防災に対する理解を深めています。
(2) 防火パトロールの実施
日頃より地域の住民の方々に火災予防を呼び掛けるため、消防職員・団員等とともに、防火パトロールや防火パレードなどの防火広報活動を行っています。
(3) 研究発表(ポスター等の作成)
防火・防災に関する研究を行い、その成果をまとめたレポートやポスター、防火新聞等を作成して校内に展示したり、各家庭に配布したりして、火災予防や防火・防災意識の高揚に努めています。
(4) 防災訓練等への参加
防災訓練や防災講習会等への参加、消防署の見学・訪問等を通じ、火災の知識や地震等の自然災害が発生する仕組みを学習したり、消火栓などを使った初期消火の方法、ロープワーク、応急手当等の知識や技術を身に付けています。
(5) 防災キャンプ
主に夏休みを利用して、学校の体育館や運動場等に寝泊り(避難所体験)し、炊き出しを実施する等、日ごろ体験できない活動を通じて、仲間との連帯感を高めています。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染防止を徹底しながら、創意工夫を凝らした活動をしていますが、少年消防クラブの活動は、命や暮らしを守ることの大切さを学ぶとともに、地域と関わりを持ち、幅広い年齢層の仲間と交流を深める機会にもなっており、人間形成や地域社会への参加の面でも大変有意義な活動です。
〇消防庁の取組
(1)優良少年消防クラブ表彰及び優良少年消防クラブ指導者表彰(フレンドシップ)
消防庁では毎年、活発な活動を行っている少年消防クラブやその活動を支える指導者に対する表彰を実施しており、令和元年度は、特に優良なクラブ28団体、優良なクラブ40団体、優良な指導者14名を表彰しました。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため表彰式は中止。)
令和元年度全国少年消防クラブ交流大会の様子
(2)全国少年消防クラブ交流大会
平成24年度から、毎年、将来の地域防災の担い手育成を図るため、消防の実践的な活動を取り入れた訓練等を通じて他地域の少年消防クラブ員と親交を深めるとともに、消防団等から災害の教訓や災害への備え等について学ぶことを目的として、「少年消防クラブ交流大会」を開催しています。令和2年度は、9月に鳥取県米子市で開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止しました。
身近な生活の中から防火・防災について学ぶ少年消防クラブ活動に参加してみませんか。少年消防クラブへの参加、活動内容等については、お住まいの市役所・町役場や消防署にお問い合わせください。
(総務省消防庁「消防の動き」2021年3月号より)