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2024年8月

3. 令和5年(1月~12月)における火災の状況(概数値) -総務省消防庁

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総務省消防庁 防災情報室

総出火件数は38,659件、前年同期より2,345件の増加

 令和5年(1~12月)における総出火件数は、38,659件で、前年より2,345件(6.5%)増加しています。これは、平均すると1日当たり約106件、約14分ごとに1件の火災が発生したことになります。
 また、火災種別でみますと、次表のとおりです。


令和5年(1~12月)における火災種別出火件数

種別 件数 構成比 前年同期比 増減率
建物火災 20,96854.2%8014.0%
林野火災 1,2903.3%514.1%
車両火災 3,5239.1%1143.3%
船舶火災 580.2%▲20-25.6%
航空機火災 10.0%▲1-50.0
その他火災 12,81933.2%1,40012.3%
総火災件数 38,659100%2,3456.5%

総死者数は1,500人、前年より48人の増加

 火災による総死者数は、1,500人で、前年より48人(3.3%)増加しています。
 また、火災による負傷者は、5,731人で、前年より19人(0.3%)減少しています。


住宅火災による死者(放火自殺者等※を除く。)数は977人、前年より5人の増加

 建物火災における死者1,201人のうち住宅(一般住宅、共同住宅及び併用住宅)火災における死者は、1,074人となっています。更にそこから放火自殺者等を除くと977人で、前年より5人(0.5%)増加しています。
 なお、建物火災の死者に対する住宅火災の死者の割合は、89.4%で、建物火災の件数に対する住宅火災の件数の割合53.9%と比較して非常に高くなっています。
(※ 放火自殺(心中を含む。)者及び放火自殺巻き添え・放火殺人の犠牲者。以下同じ。)


住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)の7割以上が高齢者

 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)977人のうち、65歳以上の高齢者は727人(74.4%)で、前年より4人(0.5%)減少しています。
 また、住宅火災による死者の発生した経過別の内訳は、逃げ遅れ396人(前年比30人(7.0%)減)、着衣着火38人(前年比3人(7.3%)減)、出火後再進入18人(前年比3人(20.0%)増)、その他525人(前年比35人(7.1%)増)となっています。


出火原因として最も多いものは「たばこ」、次いで「たき火」

 総出火件数の38,659件の出火原因別の内訳は、「たばこ」3,493件(9.0%)、「たき火」3,472件(9.0%)、「こんろ」2,837件(7.3%)、「放火」2,487件(6.4%)、「電気機器」2,202件(5.7%)の順となっています。

(総務省消防庁「消防の動き」 2024年7月号より)

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