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2003年10月

3.自主防災組織リーダー研修会の開催

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「⾃主防災組織リーダー研修会」の開催

京都府消防防災課

京都府では、(財)⽇本防⽕協会との共催により、9⽉25⽇(⽊)・26⽇(⾦)の2⽇間にわたり。京都市内において、京都府⾃主防災組織リーダー研修会を開催いたしました。

今回は、⾃主防災組織の活性化や組織づくりを積極的に推進できる⼈材を養成するために、府内9市町から⾃主防災組織のリーダー等約60⼈が参加し、⼤規模地震等の⼤規模災害が発⽣した際の⾃主防災組織の重要性や地域防災のあり⽅などの研修を⾏いました。

研修のカリキュラムは、1⽇目に「防災講演」、「グループ討議」を、2⽇目は「図上訓練DIG」の実技研修を⾏いました。

1⽇目の防災講演では、京都⼤学防災研究所巨⼤災害研究センターの林春男教授から、約百年周期での東南海・南海地震の発⽣と、その巨⼤地震の前に必ず内陸型活断層地震が発⽣していることが指摘され、その上で災害に⾒舞われた際に地域ぐるみで助け合う組織や体制づくりが災害軽減に⼤切との御講演をいただきました。

2⽇目の実技研修では、富⼠常葉⼤学環境防災学部の⼩村隆史講師から、地図に地域の様々な情報を書き込み⾃分たちの地域を知ることにより災害に備えるという「図上訓練DIG」を⾏い、参加者の⽅々からは、「災害が起きた際には『⾃分たちの地域は⾃分たちで守る』ということがいかに⼤切であるかを認識した、⾃分たちの地域でもこの図上訓練DIGをやってみたい。」との意⾒も寄せられました。

この2⽇間にわたる研修会で、各講師の講演、防災知識・技術の習得のほか、活発な意⾒交換等も⾏い、⾃主防災リーダーとしての意識向上が図られ、有意義に終了しました。

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平成15年度⾃主防災組織リーダー研修会概要(福岡県)

○⽇時︓平成15年10⽉4⽇(⼟)〜5⽇(⽇)
○場所︓福岡県社会教育総合センター

○概要

本年度は地震をテーマとして研修会を開催しました。

初⽇は、まず九州⼤学⼤学院理学研究院の鈴⽊貞⾂教授に「地震のメカニズムと地震防災対策について」と題し、地震全般に関する基礎的な話をわかりやすく解説していただきました。

続いて、⼭⼝⼤学⼯学部の瀧本浩⼀先⽣に「地震に対する地域防災術〜⾃主防災組織の果たす役割〜」と題し、⾃主防災組織の必要性、平常時及び災害時の活動などについて講演していただきました。

この後、福岡市城南区⽚江校区⾃主防災会の⽥原会⻑から福岡県における先駆的な活動事例を紹介していただくとともに、⾃主防災実技として、粕屋南部消防本部の職員から応急⼿当等を、また、福岡県⾝体障害者リハビリテーションセンターの職員から⾞いすを使った災害弱者の避難誘導等を指導していただきました。

2⽇目は、富⼠常葉⼤学の⼩村隆史先⽣並びに㈱システムソフトの専務で、地域安全学会の事務局⻑でもある宮本英治先⽣をお招きし、DIGについての説明、東海・東南会地震が本県に与える影響などについて講演をしていただいたあと、参加者を7グループに分け、⼩村先⽣の指導で、地震を想定した図上訓練(DIG)を実施しました。

本県では、過去に⼤きな地震災害の経験がないにもかかわらず、参加者は熱⼼に講義に⽿を傾け、かつ積極的に図上訓練に参加していました。

この研修会で学んだことを、それぞれの地域で防災⼒の向上のために活⽤していただけるものと期待しています。

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