少年消防クラブ活性化推進会議〔事務局(一財)日本防火・防災協会、(公財)日本消防協会〕では、全国の少年消防クラブの指導者を対象に、平成30年2月17日(土)・18日(日)の2日間、東京のホテルルポール麹町にて「少年消防クラブ指導者交流会」を開催し、全国から約70団体の指導者の方々にご参加いただきました。
この指導者交流会は、少年消防クラブの活動事例を紹介するとともに、相互に情報交換を行うことにより、今後の少年消防クラブの活性化に役立てていただく目的で開催しています。
<1日目>
『挨拶』
少年消防クラブ活性化推進会議 秋本敏文委員長による開会の挨拶で始まり、続いて総務省消防庁地域防災室長 天利和紀氏、文部科学省学校健康教育・食育課長 三谷卓也氏より、少年消防クラブに対する期待等について挨拶をいただきました。
秋本委員長による挨拶
会場の様子
天利消防長地域防災室長
三谷文部科学省学校健康教育・食育課長
『報告等』
日本防火・防災協会 髙砂振興部長より、「平成30年度少年消防クラブの育成支援事業」、「平成30年度消防庁予算 少年消防クラブ関連事業」、「平成30年度文部科学省予算 少年消防クラブ関連事業」等について報告いたしました。
『活動事例発表』
昨年7月オーストリアで行われ、日本全国から24名の少年消防クラブメンバーを派遣した「第21回ヨーロッパ青少年消防オリンピック」と、昨年8月に徳島県で開催された「少年消防クラブ交流会(全国大会)」に参加した少年消防クラブの活躍を記録したビデオ上映を行いました。
少年消防クラブ活動事例についての発表では、
・岩手県洋野町 洋野町少年消防クラブ
・東京都あきる野市 秋川消防少年団
・高知県梼原町 梼原学園少年消防クラブ
・熊本県人吉市 西瀬少年消防クラブ
以上4クラブ4名の指導者から、地域の紹介やそれぞれ少年消防クラブとして日頃活動している内容等について発表が行われました。その後質疑応答の時間では、資金面の質問や、子供たちに対してどのように接すればいいのか等といった質問があり、その取り組みについて紹介されました。
洋野町少年消防クラブ
秋川消防少年団
梼原学園少年消防クラブ
西瀬少年消防クラブ
『講演』
清國氏
香川大学生涯学習教育研究センター長 清國祐二氏より「生涯学習で切り拓く子供と社会の未来」と題し、講演を行っていただきました。
多様性が求められ、変化し続けている現在社会の中で、子供たちに対してどのように接すればよいのか、「豊かな心」を持った子供たちを育てるにはどうすればいいのか、将来子供たちに"もらう人"だけでなく"与える人"になってもらうためには、地域の大人たちが見本にならなければならないのではないか等について講演を行っていただきました。
<2日目>
中村講師『避難所運営訓練(HUG)』
防災図上訓練指導員 中村敏一講師による「避難所運営訓練(HUG)」を8グループに分かれて行いました。
HUGとは、平成19年に静岡県が開発し、大地震発生時等の避難所運営を皆で考えるため避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。
HUG風景(1)
HUG風景(2)
西藤理事長による閉会の挨拶『閉会』
(一財)日本防火・防災協会 西藤理事長より閉会の挨拶を行い、2日間の交流会を終了いたしました。