最近の火災統計では、住宅火災による死者数の多さが目立っており、住民自身が初期消火に努めることの重要性が強く指摘されております。実際、阪神・淡路大震災の被災地でも、初期消火に成功した地域と、消火できずに延焼拡大につながった地域とでは、その被害の差は歴然としていました
その意味でも、防火(防災)対策は、普段の生活の文脈に沿って考えていく必要があります。逆に、防火(防災)のためだけの特別な対策を講じたり、特別な活動をさせたりしても、継続的な取り組みとして定着しにくいことも考えられます。実効性を確保していくためにも、平常時に役立つ活動が、そのまま火災予防や出火直後の対応にも生かせるようにすることが望ましいでしょう。
そこで以下では、婦人防火クラブの主な担い手である「主婦」の視点から、防火(防災)のための活動を、自分たちの日常生活の中にどのように組み込んでいくことができるのか、適宜、コラムや事例を参照しながら考えていきたいと思います。
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