2,防災マップと各種地図との統合
ところで近年、防災以外の分野でも、地域活動の一環として、自分たちの住む町の地図を作製したり、地図を通じて町を知る試みがなされています。こういった他の分野で使われている地図を、積極的に防災マップにも取り込んでいくことをお勧めします。
例えば、障害者福祉の分野で行われてきた「バリアフリーマップ」や、学校教育の一環として、地図を持って町に出て行うオリエンテーリングなどが挙げられますが、障害をもった人にとっての要注意箇所は、災害時も注意すべき場所になるでしょう。異なる活動分野の視点から同じ地域がどう見えるのか、地図の上で情報(問題点・課題など)を共有することによって、他の分野の活動との連携が可能であることに気づいたり、あるいは、新たな地域課題が発見できたり、それまでの取り組みの欠点が明らかになるかもしれません。
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