地震体験 揺れている最中は
身動きが取れません○今年のテーマは「学ぶ、そして発信する」
静岡県女性防火クラブ連絡協議会は、平成23年6月23日(木)~24日(金)の2日間、静岡市にて研修会を開催しました。研修会には日帰り参加も含め計111名が参加。今年は地震防災に重点を置き、ただ学ぶだけでなく、その知識を地域に持ち帰り伝える技術を身につけてもらおうと、新しい試みにも挑戦しました。
○地震・防災について学ぼう
1日目は静岡県地震防災センターにて館内見学と講演会を実施。地震体験コーナーでは震度6クラスの揺れを体験。また、リニューアルされたばかりのTSUNAMIシアターでは230インチの大画面で静岡県に津波が襲ってくる様子を疑似体験。あまりの迫力に思わず声をあげてしまう参加者も。自主防災コーナーではセンター職員による可搬ポンプや防災用品の説明に熱心に耳を傾ける姿が見られました。
地震のプロ 小澤邦雄アドバイザーの講演参加者からは「揺れている最中は頭ではわかっていても体が全く動かせなかった」「我が家の非常持ち出し袋の中身をもう一度点検したい」といった感想が寄せられました。
講演会ではなまず博士として親しまれている小澤邦雄アドバイザーが東日本大震災の発災時や発災後の写真・映像を交えながら、地震・津波の恐ろしさ、発災時に取るべき行動などについて詳しく説明してくださいました。被害の甚大さを目の当たりにし、被災された方々に改めて哀悼とお見舞いの意を捧げるとともに、「地震はまったなし」「津波てんでんこ(津波が来たら人を待たずにばらばらに逃げる)」といった合言葉が参加者の心に深く刻みこまれました。
○防災紙芝居で情報を発信しよう
グループで協力して紙芝居を作成 2日目は静岡在住「人形劇団わにこ」の丹羽氏(通称わにこさん)を講師に招き、防災紙芝居の作成及び発表を行いました。初めにわにこさんによる人形劇や紙芝居のお手本を鑑賞。その後グループに分かれ厚紙にわにこさん作の絵と文を貼り合わせ「さとちゃんの稲村の火」「防災あかずきんちゃん」の2作品を作成しました。代表グループによる発表では白熱の演技に会場は大盛り上がり。皆で協力しひとつのものを作り上げたこと、紙芝居を持ち帰り各クラブで活用できることなどからこの研修は大好評。アンケートでは「非常によかった」または「よかった」と回答した人が100%という結果となりました。感想では「子どもたちにわかりやすく伝える方法が勉強できた」「女性防はもちろんのこと、町内会や子ども会でも活用したい」といった声が上がりました。
○研修会を振り返って
大変有意義な2日間となりました 地震・防災への意識が非常に高まっているこの時期にこうした学習の場を持つことができ、非常に有意義な研修会となりました。今回の研修会で学んだことをそれぞれの地元に持ち帰り、地域に発信する活動にもこれから力を入れていきたいと思います。
また、今回の研修は地震防災に重点を置いた内容となりましたが、9月には消防学校の体験入校を実施し防火についての知識・技術についても学ぶ予定です。
役員会の様子 平成23年6月27日(月)に尼崎市防災センターにて、尼崎市婦人防火クラブ連絡協議会 役員会・運営委員会を実施し、その後「平成23年度尼崎市婦人防火クラブ連絡協議会研修会」が行われました。
尼崎市には、平成23年4月1日現在、63クラブ3619名の婦人防火クラブ員がおり、総合訓練への参加やクラブごとの消防訓練、防火研修、救命講習等を積極的に実施していただき、家庭における防火の中核的な存在として活躍していただいています。
今年度の研修会は、特定非営利活動法人 男女共同参画ネット尼崎 事務局長の川本 ミハル(かわもと みはる)氏をお招きして、「震災と女性」と題しましてご講演いただき、市内38クラブ191名のクラブ員が参加されました。
研修会の様子
講師:川本 ミハル 氏
住宅用火災警報器と防炎製品の展示 阪神淡路大震災での実体験のお話や、災害が発生した際の女性ならではの問題点を中心とした講演内容でした。中でも、災害発生時に特に問題となるトイレについてのお話は、今後数十年の間に発生する確率が高いと言われている南海・東南海地震発生に備えるべく、意識啓発を図ることができました。
研修会終了後、クラブ員に配布した「住宅用火災警報器の設置効果集 ~付けて良かったを広げよう~」と住宅用火災警報器の展示モデルを使用し、予防課員から、住宅用火災警報器の設置が義務化されていることの説明を行いました。クラブ員の多数は既に設置していますが、地域への普及促進についての必要性を再認識していただき、防火意識を高めていただきました。
平成23年5月14日より3日間にわたり「東近江女性防火クラブリーダー研修会」を開催しました。東近江女性防火クラブは、家庭で火気を使う機会の多い女性が、火災予防の知識を身につけて住宅火災の予防に努めると共に、女性達が連携しあって地域の防火防災に関する意識を高めていくことを目的として結成されている自主的な防火組織であり、毎年各地区の女性防火クラブのリーダーを対象に消防署毎にリーダー研修会を開催しています。
今回の研修会は360名のクラブ員が参加し、女性防火クラブの主な活動内容の紹介、代表的な訓練の体験、防火防災の講話、東日本大震災について等それぞれの女性防火クラブのリーダーとして活動して頂く際に必要となってくる事項を盛り込み実施しました。
研修会には360名が参加
起震車体験
研修会後、受講された方は、「有事の際には地域の連携、人と人の繋がりが大事だと改めて感じました。防火防災への思いをなお一層新たにして地域で精一杯活動していく。」と語っておられました。
今回の研修で習得されたことを各地域で、また各女性防火クラブで活用頂き、安全で安心な街づくりのために活躍を願い、閉会となりました。
消火器による初期消火体験
煙体験ハウス
―園児に「正しい花火の使い方教室」を開催
幼年期の防火意識向上の一環として保育園児対象に、正しい花火の遊び方を学んでもらおうと、磐田市女性防災クラブ連絡会豊田支部のクラブ員が7月8日「花火教室」を開催しました。参加をしてくれた磐田市立豊田西保育園(園児約25名)の園児は真剣そのもの、防火教育に繋がる事を一同願っています。
―豊田支部全クラブ員を対象に学習会を開催
当連絡会では、7月23日(土)磐田市消防署豊田分遣所にて、豊田支部全クラブ員(参加者18名)を集めて学習会を開催しました。
火災原因に関する燃焼実験及び各種体験をとおして、出火防止、火災予防意識の啓発活動の高揚を目的に、天ぷら油火災消火体験、消火器取扱訓練、可搬ポンプ放水体験、燃焼実験DVD放映、煙体験を実施しました。
参加してくれた磐田市女性防災クラブ豊田支部クラブ員の皆さんは真剣かつ、楽しく学んでいただきました。本学習会で学んでいただいた事を家族や地域の方に伝えていただければ幸いです。
天ぷら油火災消火実験の様子
可搬ポンプ放水体験