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2011年12月

6.【婦防活動】東日本大震災における被災者に、炊き出しを実施ほか(秋田、愛知、奈良、磐田)

目次 次頁

東日本大震災における被災者に、炊き出しを実施

栃木県 那須塩原市黒磯婦人防火クラブ連絡協議会
会長 木沢 トモ子

消防署と合同で住宅用火災警報器の推進活動実施中
消防署と合同で住宅用火災警報器の
推進活動実施中
 那須塩原市は、栃木県の北部にある人口約11万人、世帯数44千戸余りの那須連山を北方に望む那須野が原一帯を含む地方都市です。平成17年1月1日に黒磯市、西那須野町、塩原町が合併し現在の那須塩原市を形成しています。
 歴史的には鎌倉の時代に、源頼朝がその権勢を誇るため、那須野が原一帯で巻狩りを催したと言い伝えられています。
 「那須塩原市黒磯婦人防火クラブ連絡協議会」は、合併以前の黒磯市婦人防火クラブがその前身であり、活動は旧黒磯市を4地区に分けそれぞれの地区会長が協力し合い、連絡協議会会長のもと活動を行っています。
 主な活動として、一人暮らし高齢者宅の訪問、住宅用火災警報器の設置推進やそれに伴うアンケート調査等を行っています。
 また、源頼朝の巻狩りにちなんだ「那須野巻狩りまつり」では、直径2mの大鍋で調理したすいとん汁の販売やチャリティフリーマーケットに出品して、その収益金で防炎タオルを購入し、高齢者宅を訪問するときに贈呈しています。
 さて、平成23年3月11日に東日本大震災が発生し、栃木県内では死者・負傷者136名を数え、住家については70,000棟に迫る被害が出ております(11月22日現在)。また、福島第一原子力発電所における事故では、福島県において多数の避難者を出し、多くの方々が故郷を離れ、栃木県内の1次避難所に避難してきました。
「那須野巻狩りまつり」で活動中の木沢会長と防火クラブ員
「那須野巻狩りまつり」で活動中の
木沢会長と防火クラブ員
 こうした中、当婦人防火クラブは、栃木県婦人防火クラブ連合会からの依頼により避難所でのボランティア活動を行うため、那須塩原市社会福祉協議会に活動登録をしました。
 活動は体育館等に避難されている方々への炊き出しです。那須塩原市内の避難所は「那須塩原市健康長寿センター」に設置され、約150名の方が不安な日々を過ごしていました。
 炊き出しは、地区ごとに分けて行い、地区会長や役員が協力しながら、計10日間行いました。3月の栃木県北部はまだまだ寒い時期だったので、避難している方に少しでも温かいものを、とクラブ員で考えました。1回の炊き出しは昼食と夕食の2食で、延3,000食余の調理を行いました。メニューは、牛丼や炊き込みご飯、そしてすいとん汁等です。すいとん汁は、巻狩りまつりで使用している直径2mの大鍋を持参して調理しました。クラブ員は早朝4時に集合して、食材の下準備等を行いました。
 さらに、会長の呼び掛けで当婦人防火クラブ員より義援金を募り、宮城・岩手両県の婦人防火クラブ県連絡協議会に、それぞれ10万円を送金しました。
大鍋ですいとん汁を調理する婦人防火クラブ員
大鍋ですいとん汁を調理する婦人防火クラブ員
 また、今後の活動として、市の社会福祉協議会と連携して、来年2月に被災地の一つである宮城県石巻市を訪問し、ボランティア活動を行うことになりました。その際には、寒さの大変厳しい時期でもありますので、仮設住宅などで生活している被災者の方々に、温かいすいとん汁を食べていただこうと考え、大鍋と食材を持参していく予定でおります。
 「那須塩原市黒磯婦人防火クラブ連絡協議会」は、これからも地域と密着した活動を行い、火災等による被害を一件でも少なくできるよう活動を続けたいと思います。

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「秋田県婦人防火研修会」を開催しました

秋田県婦人防火クラブ連絡協議会

総勢140名を超える参加者が集まった
総勢140名を超える参加者が集まった
 「平成23年度秋田県婦人防火研修会」を10月28日に秋田市で開催しました。当日は、県内の婦人防火クラブ23団体から102名が出席したほか、消防本部や県及び市町村の防災担当者等の参加もあり、総勢140名を超える研修会となりました。
 開会にあたり、秋田県婦人防火クラブ連絡協議会の相馬しげ子会長より、「住宅用火災警報器の設置の完全義務化が始まり、改めて住宅用火災警報器の必要性と効果を十分理解し、今後の設置促進活動に役立ててもらいたい。」との挨拶がありました。
 研修会では、講師として消防庁予防課の石倉孝幸氏をお招きし、住宅用火災警報器の必要性や効果、維持管理について熱心に講演をいただき、その後の質疑応答では、クラブ員からの住宅用火災警報器について不安に思っていることなどに回答していただきました。丁寧でわかりやすい講演をしていただき、クラブ員の皆さんもとても参考になったようでした。

相馬会長による挨拶
相馬会長による挨拶
消防庁 石倉氏による「住警器の必要性について」
消防庁 石倉氏による
「住警器の必要性について」

 秋田消防署の皆さんからは住宅用火災警報器についての寸劇を披露していただきました。会場の笑いを誘う愉快な寸劇の中では、住宅用火災警報器の設置の必要性や、ストーブの使用についての注意点などがわかりやすく説明されていて、参加者はこれらのことについて再認識することができたと思います。
 秋田県では、消防庁による住宅用火災警報器の推計設置率が平成23年6月時点で62.3%と、全国平均の71.1%に比べ低い状況です。今回の研修会を終え、婦人防火クラブ員一同は、今まで以上に設置促進活動に向けて取り組んでいきますので、今後も皆様の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。

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婦防クラブ員が「あいち防災フェスタ」に参加

愛知県婦人消防クラブ連絡協議会

 11月13日(日)に長久手町にある「愛・地球博記念公園」にて「あいち防災フェスタ・防災&ボランティアフォーラム」が開催されました。
 この催しは、今年で5回目になり、今後、東海・東南海地震等の大規模地震の発生が危惧されている愛知県では、県民の自主防災会、地域の事業所、防災・災害ボランティア、学校などが連携を深め、防災対策の充実強化を図るうえで「防災協働社会」への取組が必要とされ、この「防災協働社会」への取組を推進するために、関連団体が一堂に会して行われた防災啓発イベントです。

開会式の様子
開会式の様子
紙芝居による防火PRの様子
紙芝居による防火PRの様子

 当日は、天候も良く、たくさんの家族連れなどが会場を訪れ、防災について考え、体験し、学び、たのしいイベントが盛りだくさんでした。
 愛知県婦人消防クラブ連絡協議会代表クラブ員15名が、住警器の設置PR、紙芝居による防火PR、三角巾の使用方法の講習と体験等を通して活動を行うことができ、大変多くの方々に参観していただくとともに体験していただくことが出来ました。
 また、会場を訪れた方々に婦人(女性)消防(防火)クラブ員の募集チラシを配りクラブ員の募集を呼びかけたり、住警器設置PRチラシの配布、防炎品などのPRも行いました。
 今後も、本協議会の活動をとおして住民一人ひとりが“防火”“防災”に関する知識の習得等を行っていただくとともにクラブ員同志の横のつながりを拡げて、より一層の地域防火・防災のために貢献し安全な地域社会の実現を目ざして頑張って参りたいと考えております。

三角巾の使用方法を教えるクラブ員
三角巾の使用方法を教えるクラブ員
参加クラブ員
参加クラブ員

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「消防フェア」で奈良市女性防災クラブ員が住警器をPR

奈良市消防局

レスキュー体験
レスキュー体験
 平成23年11月5日(土)秋季全国火災予防運動に先立ち、奈良市のショッピングセンターにおいて消防フェアが開催され、奈良市消防音楽隊と奈良市広報指導分団カラーガード隊による防火コンサートやはしご車の搭乗体験、放水体験、レスキュー体験、油火災の実験などの催し物が行われました。
 奈良市女性防災クラブ員におきましても住宅用火災警報器設置促進活動として、住宅用火災警報器PR用風船の配布とアンケート調査による飴のつかみどりを実施し、多くの参加者の方に住宅用火災警報器の設置を呼び掛けました。

放水体験
放水体験
女性クラブ員による住警器設置促進活動
女性クラブ員による住警器設置促進活動

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「防火フェア」でクラブ員が住警器設置促進広報活動を実施

静岡県 磐田市女性防災クラブ

 静岡県磐田市豊田地区の魅力ある産業をPRする「フェスティバル豊田2011」(同実行委員会)が11月6日(日曜日)、同市のアミューズ豊田で開催されました。防火フェア(磐田市消防本部主催)やインターナショナルフェスタ(磐田国際交流協会主催)も合わせて開催され多くの家族連れでにぎわいました。
 磐田市女性防災クラブ員6名は、午前9時30分から午後2時00分まで、同会場にて東日本大震災被災地(福島県)の農産物、加工品の販売及び義援金受付(被災地支援)・住宅用火災警報器設置促進の為の広報活動を実施いたしました。
 住宅用火災警報器の設置促進の広報については、クラブ員による同警報器設置促進DVD放映、同警報器パネル展示説明及び設置促進チラシ・配布物を来場者一人ずつに手渡し、住宅用火災警報器の設置促進を図りました。

女性クラブ員がチラシ等を配り、住警器設置促進を呼び掛け
女性クラブ員がチラシ等を配り、住警器設置促進を呼び掛け
女性クラブ員がチラシ等を配り、住警器設置促進を呼び掛け
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